怪盗 桐山の藤兵衛の正体―八州廻り桑山十兵衛

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163906782
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

消息を絶っていた盗賊「桐山の藤兵衛一味」。再び動き始めたのはなぜか。時代に翻弄される人々への、十兵衛の深い眼差しが胸を打つ。

内容説明

悪は必ずしも悪ならず。松戸と下総の二つの一家惨殺事件。犯行は二十年前に姿を消したあの賊の仕業なのか。幕府の広大な放牧場「牧」の存在に目をつけた十兵衛は、ついに真犯人と対峙するが…思いがけない結末が胸を打つ人気シリーズ第十弾。

著者等紹介

佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。雑誌記者を経て、作家となる。85年『大君の通貨』で新田次郎文学賞、94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で直木賞を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kei302

38
八州廻りシリーズ。これが最終作になってしまった。 佐藤氏らしい、あっけないと言うか、身もふたもない最後の締めくくりの一行。「二人は江戸から馬で来ている。鬱陶しいので、大森の代官所で別れた」。たきさんに振り回されっぱなし。お家騒動にまで繋がっていたとは!装画:安里英晴・装丁:城井文平の親子コンビ。この1作で終わってしまったのが残念。2019/09/12

baba

35
十兵衛が桐山の藤兵衛ではないかと思った人物を頭に描きながら、次々と起こる事件を解決。いつもの淡々とした文章で八週廻りの様子をわかりやすく表現、話しがつながっていくのが面白い。登勢さんの登場が一言、寂しい。さらに、挿画が中一弥さんでなかった。2017/08/19

toshi

14
はじめて読んだけれど、シリーズものらしい。 物語そのものは面白いんだけど、それぞれの場面での内容やストーリの流れが不自然なところだらけ。 そのうえわかりにくい文章や表現が多くて何度も読みなおさないと理解できなかったりする。 逆にすっかり忘れてたことが後で登場した時、やたらに丁寧な説明があって読み返す手間が省けたりするところも・・(笑)。2017/07/19

あここ

11
畳み掛けるような文章、あぁ佐藤さんだぁ。。としみじみ思う。休む間もなく次から次へと事件・揉め事が起きる、首を突っ込む。大盗賊を追いながら小ネタ事件を解決する。いつもながらついて行くのがやっと(笑)今回は分かりやすかった。ちょっといい家に住んでるだけで昔盗賊やったんちゃうか?って疑われる・・金の出元とか詮索される。全て十兵衛さんの勘と独断。強引過ぎるけど十兵衛さん好きやし許す(笑)鋭いようでも騙される、親近感持てる。にしてもみんな嘘つきすぎ、で、上手すぎ。20年ってやっぱ長い・・死に目にぽろぽろ合いました。2017/10/27

ジュール

10
20年前から姿を消した、怪盗 桐山の藤兵衛一味を追う、十兵衛。 定番の面白さ。 もう少し当時の牧の話もあれば。 それにしても、たきの嘘に十兵衛が何度も翻弄される部分はおもしろかった。2017/10/01

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