日本国憲法―大阪おばちゃん語訳

谷口 真由美【著】

文藝春秋（2014/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 213p／高さ 19cm
• 商品コード 9784163901817
• NDC分類 323.14
• Cコード C0095

出版社内容情報

集団的自衛権って何なん？ 憲法って誰のモン？ 「全日本おばちゃん党」代表代行が、抱腹絶倒の超訳。驚くほど憲法が分かる！

ヒョウ柄とアメちゃんを愛する大阪のおばちゃんが
もし日本国憲法を読んだらーー。

驚くほど憲法が分かる、抱腹絶倒の”超訳”版。

・戦争は棄てましてん（9条）
・人権ってええもんちゃう？（11条）
・しあわせって何やろか？（13条）
・憲法は誰のモン？（99条）など。

はじめから終わりまで、大阪弁のおしゃべり言葉で書かれた本書。
子どものガッコのことから夫婦の生活、集団的自衛権から護憲・改憲問題までを
「おばちゃん」目線の井戸端会議のノリで解説。

著者はホンモノの大阪のおばちゃんにして、大阪大学「憲法」講義で”ベストティーチャー賞”を4度受賞した人気の先生！ 「全日本おばちゃん党」代表代行としても活躍中。

内容説明

ヒョウ柄と飴ちゃんを愛する大阪のおばちゃんがもし日本国憲法を読んだら―。驚くほど「憲法」がよく分かる抱腹絶倒の決定版！子どものガッコのことから夫婦の生活、働き方、集団的自衛権、そして護憲・改憲問題までをおばちゃん目線で解説！

目次

１章　「戦争」は棄てましてん（前文　大事なことは最初に言うからよう聞いてや；９条　戦争は棄てましてん）
２章　「人権」ってええもんみたいやで（１０条　日本国民って誰のこと？；１１条　人としてもってる権利　ほか）
３章　「日本国のしくみ」ってどないなってるん？（国会；内閣　ほか）
４章　憲法って誰のモンなん？（９６条　憲法って変えることできますのん？；９７条　大事なことやからもういっぺん人権って何やろか？　ほか）
おまけの章　そもそも憲法ってどうやってできたん？

著者等紹介

谷口真由美［タニグチマユミ］
１９７５年、大阪市生まれ。大阪国際大学准教授。専門分野は国際人権法、ジェンダー法など。２００４年、大阪大学大学院国際公共政策研究科修了博士（国際公共政策）。２０１２年Ｆａｃｅｂｏｏｋ上のグループ「全日本おばちゃん党」を立ち上げ、代表代行となる。非常勤講師を務める大阪大学での「日本国憲法」講義が人気で、一般教養科目１０００科目のなかから生徒の投票で選ばれる“ベストティーチャー賞”こと「共通教育賞」を４度受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[壱萬弐仟縁]

表紙見返し：戦争は棄てましてん（９条）。ええやん。ほんま。１冊丸ごと関西弁で書かれているので関西人になって憲法を読み解くことの楽しさが伝わる。軍隊とか戦力は持ちまへんで。戦争する権利は認めまへんで。２５条　１　どなたはんも、健康で人間 らしい最低限度の暮らしができる権利ありまっせ。　２　国は、すべての生活の場で、福祉とか、社会保障とか、衛生面とかが ようなるようにちゃんとやっていかなあきまへんで（０８４頁～）。安倍首相もなぁ、９条と２５条をまともに見なあかんでぇ。 国民もなぁ、死守せなあかんでぇ。

2015/04/29

[香菜子（かなこ・Kanako）]

日本国憲法 大阪おばちゃん語訳。谷口真由美先生の著書。日本国憲法をそのまま読んでも正直難しすぎて内容がよくかわらない人って多いと思います。でも本書は誰にでも理解できる背伸びしない表現、大阪おばちゃん語訳で日本国憲法が解説されているので、とてもわかりやすい。本書をきっかけに日本国憲法について改めて考える機会ができれば、それはとても素敵なこと。

2018/11/11

[きいち]

「大阪おばちゃん」とは実は、年齢や性別のモノじゃない。「ヒトさまに迷惑かけへんかぎり何してもかめへん」「しんどい時にしんどいて言えることが大事」「イヤ言うてる人の話はちゃんと聞こな」…そんな生活感覚、肌感覚にもとづいた倫理感や合理性、効率性を、見た目の理屈や権威よりも優先する人のこと。だから若いコかて、オッサンかて「大阪おばちゃん」になれる。◇押しつけ論など自尊感情剥きだしの主張を繰り広げる（だから聞く耳もたん）人たちに対するには、この敢えて無邪気な戦略は最強ちゃうん？みんなで目指そう、大阪のおばちゃん。

2015/05/16

[tetsu]

★４　テレビに谷口真由美（全日本おばちゃん党代表）が出演し、なかなかいい発言をしていたので、著作物を探していたら適当なのがあったので読んでみた。息子が数日後、大学のセンター試験で倫理社会政経を受験するので、日本国憲法も出題範囲ということもありタイムリーな読書になった。 大学の講師をしているからか、中立的立場で良識あふれる客観的でわかりやすい内容になっている。常識として知っておきたい内容でお勧め。 全編関西弁というのがこの本の売りだけど、関西弁は聞くにはさほど抵抗がないが読むのはちょっとつらいなぁ。

2016/01/11

[モルツ]

阪大のおばちゃん教授が、親しみやすい大阪弁で難しそうな憲法って結局、何が書いてあるのかを解説してくれます。憲法にも関わる最近の話題や、人に話したくなる小ネタがあって読みやすい。頭で大阪弁の音声で再生できる人はスッと内容が入ってくると思います。高校生や大学に入りたての人にもおすすめ！(父から推薦)

2015/02/09