検察側の罪人

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  • サイズ B6判/ページ数 508p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163824505
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

老夫婦刺殺事件の容疑者に、時効事件の犯人がいた。今度こそ罪を償わせる、と執念に燃えるベテラン検事に後輩検事が抱いた苦悩とは。

検事は何を信じ、何を間違えたのか。

東京地検のベテラン検事・最上毅と同じ刑事部に、教官時代の教え子、沖野啓一郎が配属されてきた。ある日、大田区で老夫婦刺殺事件が起きる。捜査に立ち会った最上は、一人の容疑者の名前に気づいた。すでに時効となった殺人事件の重要参考人と当時目されていた人物だった。男が今回の事件の犯人であるならば、最上は今度こそ法の裁きを受けさせると決意するが、沖野が捜査に疑問を持ちはじめる――。

正義とはこんなにいびつで、こんなに訳の分からないものなのか。
雫井ミステリー、最高傑作、誕生!

内容説明

東京地検のベテラン検事・最上毅と同じ刑事部に、教官時代の教え子、沖野啓一郎が配属されてきた。ある日、大田区で老夫婦刺殺事件が起きる。捜査に立ち会った最上は、一人の容疑者の名前に気づいた。すでに時効となった殺人事件の重要参考人と当時目されていた人物だった。男が今回の事件の犯人であるならば、最上は今度こそ法の裁きを受けさせると決意するが、沖野が捜査に疑問を持ちはじめる―。

著者等紹介

雫井脩介[シズクイシュウスケ]
1968年、愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第四回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』でデビュー。2005年『犯人に告ぐ』で第七回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サム・ミイラ

239
手に汗握る展開。二転三転する終着地点。そしてラストの慟哭に行き場ない苦さ込み上げるリーガルサスペンスの傑作。過去の経緯からあらゆる手段を講じても容疑者を犯人に仕立てようとするベテラン検事最上とその強引な捜査手法に疑問を感じ、最後には職を辞し独自に真実を追う後輩検事沖野。冤罪のメカニズムとその対決が見所で、権力に追い込まれる沖野に協力者が次々現れる所などは池井戸作品と似ているが読後感は全く違う。読者も主人公と共にいびつで訳の分からぬ正義という物に振り回され何も分からなくなる。雫井脩介の企みは見事に成功した。2018/07/15

ダイ@2019.11.2~一時休止

218
タイトルでネタバレしてる上に、隠さずに時系列でどんどん進んでいく。読み終わって一言「あ~あ、やっちゃった」。2014/06/18

takaC

202
後味悪し。現実社会は「勧善懲悪」と簡単に括れるものではないということか。「正義」とは何か。立会事務官橘沙穂だけはぶれない信念を持っているのかもしれない。2014/03/19

🐾Yoko Omoto🐾

170
罪を問われず時効まで逃げ切った男の名が、別の殺人事件で浮上した。当時の事件に遺恨を残す検察官の最上と、今回の容疑に疑問を抱く新人検察官の沖野、二人それぞれの正義の在り方とは…。明らかに正しいと思われることを主張し貫こうとも、その後に訪れるのはえもいわれぬ後味の悪さだったというのは現実でもままある話だ。その是非曲直に対し、望む者と望まない者が常に存在するからこそ難しく、正義が必ずしも正道であるとは言い切れないのだろう。だが、だからと言って、各個人が正義だと言えば罪さえ許されるのか。到底答えは出ない。→(続)2016/10/16

koba

166
★★★★★2014/01/27

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