悪の教典

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  • サイズ B40判/ページ数 669p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784163809809
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

有能な教師の仮面をかぶった学園に潜むモンスター、ハスミンこと蓮実聖司。“モリタート”の口笛とともに完璧な犯罪が重ねられていく。

内容説明

学校とは、子供を守ってくれる聖域などではなく、弱肉強食の法則が支配する生存競争の場だ。ここから無事に生還するためには、生まれ持った幸運か、いち早く危険を察知する直感か、あるいは暴力的な才能が必要になる。2010年ミステリー界を震撼させた超弩級エンターテインメント。ノベルスオリジナル短篇「秘密」、「アクノキョウテン」を収録。このミス1位(宝島社「このミステリーがすごい!2011」国内編)。週刊文春1位(週刊文春「2010年ミステリーベスト10」国内部門)。ミステリが読みたい2位(早川書房「ミステリが読みたい!2011」国内)。第1回山田風太郎賞受賞。

著者等紹介

貴志祐介[キシユウスケ]
1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年「ISOLA」が日本ホラー小説大賞長篇佳作となり『十三番目の人格‐ISOLA‐』と改題して刊行される。97年『黒い家』で日本ホラー小説大賞、05年『硝子のハンマー』で日推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞、11年『ダークゾーン』で将棋ペンクラブ大賞特別賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

159
「……開くの、今日、十時?」2014/01/03

財布にジャック

122
前から読みたかったんですが、図書館の予約人数見て諦めていたら、このノベルス版が発売になったので、嬉々として購入しました。分厚くて、通勤電車で読めなかったので、思いのほか時間がかかってしまいましたが、コタツの中で読了しました。それにしても、噂通りの凄い主人公ととんでもない内容に、ビビリました!怖いです。嫌な話です。思い出してうなされそうです。でも、何故か引き込まれてしまいます。前半の陰湿な感じと、後半の息もつかせぬ展開が、一粒で二度美味しい大変お得な小説でした。2011/12/13

くりきんとん99

120
さすがに一冊にすると自立しそうな厚さ!そして2段組!でも「新世界より」と同じく長さは感じられず、サクサク読めた。前半は、頭のいい蓮実がいかに2年4組と学校を掌握していくか、だったけど後半は、本性を出していく。ある意味すごく潔い。でもちょっと思うのは、果たして蓮実は頭がいいのか?本当に良かったらああいうことにはならなかったのでは?2011/12/31

レアル

111
意外な展開と結末に小説としては面白い。ただ小説と言っても残虐過ぎるように思う。残虐の後のハスミンの「最後のゲーム」は始まった。どんな残虐行為を行っても「死刑」でない限り「更生」という名で、この社会に復帰してくる…私にとってこの小説は怖すぎた。落ち着いた頃にもう一度再読しようと思う。2012/08/29

みっちゃん

87
最初のうちは、1人殺される度に本を閉じていたのですが、そのうちページをめくる手が止まらなくなりました。まるで、ジェットコースターに乗っているようでした。1人殺す度に蓮実がつぶやく「担任としての言葉」がおぞましい。大量殺人が暴かれるポイントが、生き残った2人の証言ではなく、前段のあの部分だったのは面白かったが、すぐに蓮実にとっての「次のゲーム」が始まり、ぞっとしました。この物語の後日談はどうなるのでしょう。このイヤな感じの読後感こそが、私にとっての貴志祐介さんの醍醐味であります。2012/04/02

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