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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
華形 満
6
沢山の昭和人が紹介されている中でも山崎豊子、円谷幸吉、松田優作の逸話が印象深かった。巨匠・山崎豊子の作家としての執念、メダリストランナー円谷の悲劇、そして松田美由紀夫人の「夫婦がいつも向き合っていれば理解し合える」の既に27年も前のメッセージに涙が滲んだ。2017/08/10
hitotak
1
昭和の有名人たちの数々の追悼文が掲載されています。特に渥美清に関しては複数人の追悼、自身のエッセイ、鼎談などが掲載され充実しています。最期を看取った家族の文章が多い中、渥美清は誰も家族に会わせず家を教えず、徹底してプライベートを隠していたということもあり、親しくしていた友人たちの追悼のみですが、渥美清=寅さんとどうしても重ねてしまうので、本人が隠していた部分は、私も敢えて知らないままにしておきたいです。他にも、思わず笑ってしまうような植木等との思い出を綴る谷啓の追悼文も仲の良さが伝わり、よかったです。2017/09/24
zikisuzuki
0
昭和を代表する人々の最期を近しい人が語るムック本。やはり伴侶の語る最期には鬼気迫るものがある。松田優作婦人が死期が近づく松田を「あの人はものすごく顔が綺麗になっていきました」と語ることの、悲しさ焦りに胸を揺さぶられた。あと印象に残ったのは円谷幸吉の自殺の真相のやるせなさ。そして昭和の芸人たちのろくでなし感も、そんな中で植木等という人はホントに魅力溢れる人だったのだなと感心した。しかし、子供の頃大人だと見ていた何人かの人達よりも自分が年上になっている事にも驚かされたよ。2017/08/18