ザ・パワー・オブ・ザ・ドッグ

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ザ・パワー・オブ・ザ・ドッグ

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152100603
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

モンタナ州で広大な牧場を営むバーバンク兄弟。弟ジョージが地元の未亡人と出会い、結婚したときから、それを快く思わない兄のフィルは二人に対して執拗な攻撃を仕掛けていく! ジェーン・カンピオン監督、ベネディクト・カンバーバッチ主演で映像化の話題作。

内容説明

長身痩躯で冷徹な兄のフィルと、太り肉で愚直な弟のジョージ―風貌も性格も対照的なバーバンク兄弟は、親から受け継いだ広大な牧場を長年二人で切り盛りしてきた。しかし、ジョージが地元の未亡人と結婚し、牧場で同居を始めたことをきっかけに、それまで均衡を保ってきた兄弟の絆は音を立てて崩れていく…。1920年代、モンタナ州の壮大な自然を背景に、移ろいゆく時代に抗う男たちと、家族の葛藤を描いた西部文学の傑作。

著者等紹介

サヴェージ,トマス[サヴェージ,トマス] [Savage,Thomas]
1915年、ユタ州ソルトレイクシティ生まれ。モンタナ大学で文芸創作を学ぶも休学し、しばらく牧場で働いていたが、小説家への思いを断ち切れずメイン州のコルビー大学に編入し、1940年、文学士号を取得。その後、溶接工、保険調査員、配管工、国語教師など様々な職業を経て、1944年にThe Passで長篇デビューを果たす。以降、自身の経験に基づいた西部の牧場を舞台とした物語を紡ぎ出し、20世紀「西部文学」の代表的存在となった。生涯13作の長篇小説を遺し、2003年88歳で永眠。1967年刊行の『ザ・パワー・オブ・ザ・ドッグ』は長らく本国アメリカで絶版だったが、2001年に再刊され一気に再評価の機運が高まった

山中朝晶[ヤマナカトモアキ]
東京外国語大学外国語学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

59
角川から既に安価な文庫本が出版されているが、翻訳に対する信頼度と蔵書にするなら単行本ということでこちらを待っていた。凄まじく不吉な映画版の予告から、もっと露悪的で残酷な小説を予想していたが、思ったよりも感情面を描く筆致が細やかで、常に不快感よりも物悲しさが先に立つ。フィルの真の姿が露わになるにつれて、切なさやら遣る瀬無さで胸がいっぱいになってしまった。そして、不意打ちのようなあの結末。虚無感に襲われて束の間呆然としていたのも仕方ないことだろう。ここ最近読んだ小説のなかで群を抜いてダメージの残る作品だった。2021/11/07

たまきら

34
読み友さんの感想を読んで。1967年出版後長く絶版となっていた西部が舞台の小説。映画化&再評価されたと聞き興味を持ち…読み始めたら止まらなかった。複雑な主人公の知性と自己愛、美意識、所々に匂わされる性的指向。自然とともに生きるマチズモを必死で体現しようとするこの複雑な主人公を60年代の批評家はどうとも判断しきれなかったのではないだろうか。「…彼は世界を忌み嫌っていた。世界が最初にフィルを忌み嫌ったからだ」という言葉に、彼の生きていた世界が投影されている。鬼気迫る小説だった。秀逸。2022/01/26

愛玉子

29
1920年代のモンタナで牧場を営む兄弟。有能でハンサムで非の打ち所がないカウボーイである兄と、優しいが(兄から見て)愚鈍な弟の平穏な生活に他者が加わった時、その世界は少しずつ軋み、見えなかったものが露わになっていく。美しく広大な自然を背景に、ピリピリと張り詰めるような緊張感と不吉な気配が心をざわつかせる。冷酷な兄の「強さ」の裏にあるもの、本人にもよくわかっていない「それ」の行き場の無さが切なく、結末に息を呑む。67年に書かれた作品なのにとても新しく感じた。カンバーバッチ主演カンピオン監督で映画化。観たい!2021/12/25

みみぽん

13
スゴイ読書体験でした。1920年代モンタナ。荒々しいまでのカウボーイたちの生きざまを軸に、そこで繰り広げられる自然の極意。特出しているのはそれだけではない。冷酷非情で変革に抗うような差別主義者の兄フィル。彼と対峙するように優しいが気の利かない弟のジョージ。その関係性に人間の業と性、恐怖、歪みが驚くべき繊細さで綴られている。ジョージが未亡人ローズと結婚し、その連れ子であり驚くべき沈着な少年ピーターが現れてからの緊張感は息もつけない。強靭な男フィルの中に潜む秘密。最後につながる悲劇性がなぜかとてもとても哀しい2022/02/06

水生クレイモア

11
トマス・サヴェージ初読了。モンタナ州で広大な牧場を営むバーバンク兄弟。弟の婚約からその関係は軋み始める。情緒的な情景描写と重苦しい雰囲気が全体を支配している。2021/12/15

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