流れ―自然が創り出す美しいパターン

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152092564
  • NDC分類 423.8
  • Cコード C0042

出版社内容情報

〈自然が創り出す美しいパターン〉シリーズ第2弾は「流れ」。乱流の数理に、直観的にわかりやすい図版を多数収録して迫る!

内容説明

万能のルネサンス人ダヴィンチを魅了し、天才物理学者ハイゼンベルクを虜にした「流れ」。それは万物の変化をとらえるための、最も身近でありながら最も科学的な解明が困難な、人の心をとらえて離さないパターンである。女性の髪のウェーブから海や川のうねりや渦、砂漠を彩る多様な紋様、そして生物の動きにみられる「流れ」と、多様な現われを統一的に支配する原理に、科学はどこまで迫ることができたのだろうか。自然に潜むパターンの数理を、豊富なヴィジュアルを楽しみながら明かす驚きの3部作、謎の深まる第2弾。

目次

1 流体を愛した男―レオナルドの遺産
2 下流のパターン―流れる秩序
3 ロールに乗って―対流はいかにして世界を形づくるか
4 砂丘の謎―粒子が寄り集まるとき
5 隣のものについていけ―鳥の群れ、虫の群れ、人の群れ
6 大渦の中へ―乱流の問題

著者等紹介

ボール,フィリップ[ボール,フィリップ][Ball,Philip]
フリーランスのサイエンスライターで、「ネイチャー」誌のコンサルタント・エディター。「ネイチャー」、「ニュー・サイエンティスト」、「タイムズ」などに科学全般について幅広い執筆活動を行っている。著書に、アメリカ出版者協会賞の化学部門賞を受賞したDesigning the Molecular World:Chemistry at the Frontierなど多数

塩原通緒[シオバラミチオ]
翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月夜乃 海花

16
タイトルそのままの本。 流れといっても、液体の流れだけではなくて、砂丘や大群の話になったり、芸術家が愛していたのだななどと色々な視点から「流れ」について、眺めることができました。 ちなみに私の研究分野に少し関連することが書いてあって、勉強になりました。 レイノルズさんすごいわ。 あと、乱流の研究し続けたいなと思ったり。2018/06/08

たまきら

16
誰もが一度は顔を洗った後の洗面台に流れていく水のパターンや、石を投げたときの水面、波の不思議さに見とれたことがあると思います。人間の心をひきつけてやまないこのパターンをとりあげていますが、多くの人たちが興味を持っている、研究している…という事実だけで十分面白いと思います。ジャクソン・ポロックもそうなんですがね。あの人は髪の毛に最初固執してたしね…。2016/06/10

手押し戦車

10
水に渦が現れるには流れを進ませる力と遅くする力が一定になる事で無次元数が四になる時に流れが変わり二つの渦が出現する。渦が発生する時泡を左右交互に押しやる炭酸の泡がジグザグなるのもこれと一緒。渦の回転が速いと中心部が三、四、五角となり台風の渦は形が異なる。水の表面に息を吹くと下の液体が上がる。マントル対流の上昇するマグマが地表に当り火山が起き下の液体が上がる様にマグマ煙の先端はキノコ雲の形になる。砂漠は同じ粒子運搬サルテーションによって砂漠の波が出来き地形、風向きで形が決まる。流れは安息角と臨界状態を保つ2014/07/10

くろ

10
ダ・ビンチが数多く残した水の流れや髪のウェーブのスケッチ。なぜ人は「流れ」に魅了されるのか。砂漠の砂紋に心奪われ、雲の形に思いを馳せる。かと思えば、アリはなぜ隊列という流れを作り、開けた地面に道跡という流れができるのか。こうした自然界、生物界に起こりうる様々な「流れ」を科学的に解説した本。自然界のメカニズムに興味がある人、デザインをする人は手にしてもらいたい。本作はこうした自然のパターンを解説した3部作のうちの第2部。そして、3部作の「枝分かれ」が個人的には一番の期待作。2013/03/23

酔花

5
流れ。それは至る所に存在している自然のパターンである。注意深く観察すれば一見ランダムに見える動きの中に、一定の規則らしきものが見えてくる。どのような数理によって流れは生じるのか。本書はそんな自然に潜む数理的なパターンについて懇切丁寧に解説し、読み手を自然の驚異に連れて行ってくれるシリーズ第2弾である。当初は「流れ」という単語から想起される流体力学を取り扱ったノンフィクションだと思っていたが、本書はそれだけではなく、車・人の流れまであらゆるFlowについて概説してくれる。知的好奇心を満足させてくれる良書。2013/04/06

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