アインシュタインの望遠鏡 - 最新天文学で見る「見えない宇宙」

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  • サイズ B6判/ページ数 437p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152090942
  • NDC分類 440
  • Cコード C0044

出版社内容情報

相対性理論で見えるようになった新たな世界とは!? 気鋭の女性天文学者がわかりやすく解説する最新の宇宙像。壮大な宇宙はいまこうして探索されている!

どんなに高性能な望遠鏡を使っても、わたしたちが直接観測できるのは、宇宙のほんの一部でしかない……その意外な事実によって、われわれの宇宙の理解は新しい局面を迎えた。宇宙はダークマターやダークエネルギーといった未知の存在であふれているというのだ。

その正体を解き明かす手段となるのが、かつて宇宙の理解に大きな革命を起こしたアインシュタインの一般相対性理論である。宇宙そのものを望遠鏡の重力レンズとして用いる方法が見出され、遠い銀河やはるか彼方にある惑星、さらにはブラックホールを「見る」ことができるようになったのだ。これによって時空と物質、エネルギーの謎はどのように解明されるのか。気鋭の天文学者が、多数の観測データによって最新の宇宙像をわかりやすく解説する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shinano

14
ためになった一冊です。中身濃い。最新の天文観測と宇宙物理が取りくむダークマターとダークエネルギーへの挑戦を説明していて、一般相対性理論が予測していた重力レンズが証明され、現在はこの重力レンズ効果の世界レベルでの共同観測から得られた膨大なデータからダークマターの分布やその質量密度にまで解明している。とくに銀河団(通常物質とダークマター)が及ぼす重力レンズ効果の多種なパターンの説明とその観測結果をコンピュータを使い重力「レンズ」をモデル化し、質量密度分布の生成などのシュミレートを通し重力理論修正を模索する。2010/08/21

手押し戦車

7
宇宙空間に物質が増えると重力が強くなり縮みビックバンと逆にビッククランチになる。宇宙膨張は毎秒72キロの速度で広がっているが物質が密集してると自己引力が強くなり膨張にブレーキをかける。宇宙は所有するエネルギーはまるで、税金が課せられ会計士が節税策をやる様に膨張速度を落とすがダークエネルギーが負の圧力をかけ自己引力を減少させる。ダークエネルギーは圧力がマイナスの働きなので膨張が加速する。まさに消費税が上がるほど商品を海外に輸出した時に税金を取られるどころか増税に比例し払戻され仕組みと似ている。膨張経済学だ。2014/09/15

amaneshino

3
神奈川洋光台の宇宙科学館で、ピンホールを何度も遊んだ事を思い出した。途中の漏斗型の穴にボールを落とさずにうまく対岸まで弾き飛ばせるか?たわいもない遊具だったけど、今考えたら一般相対性理論による重力効果を漏斗で例えていたんだなと15年ぶりに理解した(^ ^;)2010/08/11

minoguchi

3
書名の「アインシュタインの望遠鏡」とは、一般相対性理論で説明される重力レンズ効果による観測手法。宇宙の姿を描こうとする文字とおり気宇壮大な試みは、まだまだ現在進行形なのですね。口絵の画像も魅力的だったけど、読後NASAのサイトやYouTubeにアップされている Millennium Simulation の動画 http://youtu.be/W35SYkfdGtw などを見まくってしまった。2010/05/22

kem

3
最先端の天文学の中でも主にダークマター、ダークエネルギーについての一般向け解説書。読んでいると時々ぼくの理解を超えてしまったが、それはぼくの頭が悪いせいでしょう。とりあえず最先端の理論がわかったような気になりました。2009/12/24

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