内容説明
アインシュタインの一般相対論は、われわれの宇宙観を一新させた。これまで何度も検証されてきたこの理論だが、銀河や銀河団の力学へと適用範囲が広がるうちに矛盾を示す観測結果が得られるようになった。つじつまをあわせるダークマターやダークエネルギーの存在が仮定されたものの、多くの努力にもかかわらず、その正体はいまだ明かされていない。ダークマターはなぜ見つからないのか、じつはアインシュタインは間違っており、修正された新たな重力理論が必要なのでは…。重力理論研究の権威が、パラダイムシフトの瀬戸際に立つ最新宇宙論を語る。
目次
第1部 重力の発見と再発明(ギリシャ人からニュートンへ;アインシュタイン)
第2部 重力の標準モデル(現代宇宙論の誕生;ダークマター ほか)
第3部 標準モデルのアップデート(インフレーションと光速可変理論(VSL)
新たな宇宙論的データ)
第4部 新たな重力理論を探す(ひも理論と量子重力;それ以外の代替重力理論 ほか)
第5部 MOG宇宙の考察と検証(パイオニア異常;予測可能な理論としてのMOG ほか)
著者等紹介
モファット,ジョン・W.[モファット,ジョンW.][Moffat,John W.]
1932年デンマーク生まれ。トロント大学の物理学の名誉教授で、現在もカナダのペリメーター理論物理学研究所で重力理論の研究を続けている。ケンブリッジ大学トリニティーカレッジで、宇宙論の大家でSF作家でもあるフレッド・ホイルやノーベル賞受賞者のアブドゥス・サラムの指導を受けて博士号を取得するという、一風変わった研究人生のスタートを切っている
水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳家。東京大学理学部卒業、同大学院修了。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shinano
T.Y.
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