重力の再発見―アインシュタインの相対論を超えて

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重力の再発見―アインシュタインの相対論を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 422p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152090898
  • NDC分類 423.6
  • Cコード C0040

内容説明

アインシュタインの一般相対論は、われわれの宇宙観を一新させた。これまで何度も検証されてきたこの理論だが、銀河や銀河団の力学へと適用範囲が広がるうちに矛盾を示す観測結果が得られるようになった。つじつまをあわせるダークマターやダークエネルギーの存在が仮定されたものの、多くの努力にもかかわらず、その正体はいまだ明かされていない。ダークマターはなぜ見つからないのか、じつはアインシュタインは間違っており、修正された新たな重力理論が必要なのでは…。重力理論研究の権威が、パラダイムシフトの瀬戸際に立つ最新宇宙論を語る。

目次

第1部 重力の発見と再発明(ギリシャ人からニュートンへ;アインシュタイン)
第2部 重力の標準モデル(現代宇宙論の誕生;ダークマター ほか)
第3部 標準モデルのアップデート(インフレーションと光速可変理論(VSL)
新たな宇宙論的データ)
第4部 新たな重力理論を探す(ひも理論と量子重力;それ以外の代替重力理論 ほか)
第5部 MOG宇宙の考察と検証(パイオニア異常;予測可能な理論としてのMOG ほか)

著者等紹介

モファット,ジョン・W.[モファット,ジョンW.][Moffat,John W.]
1932年デンマーク生まれ。トロント大学の物理学の名誉教授で、現在もカナダのペリメーター理論物理学研究所で重力理論の研究を続けている。ケンブリッジ大学トリニティーカレッジで、宇宙論の大家でSF作家でもあるフレッド・ホイルやノーベル賞受賞者のアブドゥス・サラムの指導を受けて博士号を取得するという、一風変わった研究人生のスタートを切っている

水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳家。東京大学理学部卒業、同大学院修了。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shinano

11
おもしろく読んだ。著者の相対論的修正重力理論MOG。まだ現段階では肯否を決められないが有効な部分が多々ある。一般相対性理論(ニュートン重力理論を含む)では整合できない天体物理・宇宙論的観測データを、MOGに含まれる場の方程式で得た解が寡少な誤差でほぼ一致することで驚喜する著者の自信が本書の所々に出ている。これまでの物理定数を変数として捉えることは理論物理の世界では誰もが避けてきているのは事実だ。MOGはこの数値と新たな場の設定、そして高等数学の応用方法論で一般相対論の修正(丸ごと取り込む)理論のようだ。2010/08/31

T.Y.

8
銀河の運動が観測可能な天体の質量と重力法則から予測されるものに合わないことと、宇宙の加速膨張。これらの問題にダークマターやダークエネルギーを想定するのではなく、アインシュタインの重力理論を修正することで応えようとする企て。科学革命的な挑戦であり、かつ検証可能な予測を立てようとする姿勢はまさに先端の物理学。最初に古代から現代までの宇宙論の歴史を総括しており、また他の修正重力理論の候補についても概括していて良い手引きでもある。もちろんその正否は検証結果待ちで、自論の成功を強調する箇所は話半分かもしれないが。2017/12/17

テキィ

7
ぼくが二十歳の頃の一般向け科学雑誌ニュートンでは大統一論や超ひも理論が良く特集されていた。それはあくまで仮説であり、結果として充分な証明が得られなかったんだけどスゴイはやっていたわけよっていう状況を丁寧に説明している点がおもしろかった。光の速度や重力定数Gを定数ではなく可変にすることで、ダークマターの存在を必要とせず事象を数学的に記述できる修正重力理論(MOG)が今後どういう決着になっていくのか楽しみ。2010/08/15

テキィ

6
真空エネルギー、ダークエネルギーが存在すれば、特異点つまりブラックホールは存在しなくても重力理論はつじつまなく記述できるということらしい。高質量の星は自重で特異点になるまでへこむことはない。ブラックホールならぬダークグレースターにとどまる。確かにその方が自然だけど、ブラックホールが現実に存在しないというのは、過去色々な作品のテーマとなっただけに残念な気もする。2010/08/17

テキィ

6
アインシュタインの相対性理論は、多くの観測データと矛盾している。それを補うために「ダークマター」という補助的な理論を付加する。この行為が「相対論を一から考え直すより容易だから」という理由なら、正規分布にこだわり、ベキ乗分布、フラクタルを長年否定した正統的経済学者と変わんないんでは?と先日読んだマンデルブロの本を思い出した次第。まだ、ちょっとしか読んでないのでどういう議論が展開されるか楽しみ。2010/08/12

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