出版社内容情報
殺人事件を初めて担当する弁護士アリソン。娘と夫を愛しながら不倫相手とも過ごす彼女に脅迫が。英国発、戦慄のリーガルスリラー
内容説明
ロンドンで法廷弁護士として活躍するアリソンは、念願かなって殺人事件の弁護を担当することに。被告のマデリーンは、夫の殺害を自白し有罪を主張するが、何かを隠しているようだ。一方、アリソンは夫と六歳の娘を愛しながらも、事務弁護士パトリックとの情事をやめられずにいた。ある日、謎の人物から不倫を咎めるメールが届き始め…。家庭と法廷を行き来する主人公を数々の陥穽が待ち受ける、戦慄のリーガル・スリラー。
著者等紹介
タイス,ハリエット[タイス,ハリエット] [Tyce,Harriet]
1972年生まれ。エディンバラで育ち、オックスフォード大学で英文学を専攻したあと、ロンドン大学シティ校(旧シティ大学)で法学を専攻した。ほぼ10年にわたってロンドンで刑事専門の法廷弁護士として活動し、そののちイースト・アングリア大学の創作学科で犯罪小説の書き方を学び、学位を取得した。現在はロンドン北部に住んでいる。『紅いオレンジ』は彼女のデビュー作である
服部京子[ハットリキョウコ]
中央大学文学部卒業、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Panzer Leader
57
夫を殺害したと自白した女性の担当となった女性弁護士。しかしこの主人公、夫と娘がいながら同僚弁護士と不倫したりアル中気味であったりとかなり破天荒。鼻持ちならなくて共感を持てる人物ではないなあとの思いも、読み進めると仕事に対する真摯な姿勢や娘に対する愛情などで、そんなに悪い人じゃないんだなとちょっとキャラが変わってくる。担当案件も複雑な様相を見せ始め、不倫を咎める匿名メールに振り回されたり、不倫相手とのやり取りなど後半は読みごたえありの展開が続くリーガル・スリラー。2021/10/01
Wadachan
0
冒頭、もたつきましたが、中盤以降、吸い込まれるように読み進み、予想外の結末を迎えての読了でした。2022/01/13