NHK出版新書<br> 古生物学者、妖怪を掘る―鵺の正体、鬼の真実

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古生物学者、妖怪を掘る―鵺の正体、鬼の真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140885567
  • NDC分類 457
  • Cコード C0245

内容説明

鬼、鵺、河童、一つ目入道…。誰もがよく知るあの妖怪は、じつは実在した生き物だった!?遺された古文献を、古生物学の視点から“科学書”として読み解いてみると、サイエンスが輸入される以前の日本の科学の姿がほの見えるだけでなく、古来「怪異」とされてきたものたちの、まったく新しい顔があらわれる―。科学の徒が本気で挑む、スリリングすぎる知的遊戯!

目次

第1章 古生物学者、妖怪を見なおしてみる(鬼の真実―ツノという視点から;井上円了と寺田寅彦;妖怪「科学離れ」考)
第2章 古文書の「異獣・異類」と古生物(鵺考―『平家物語』『源平盛衰記』を読む;「一つ目」妖怪考―化石との関係;地誌の異獣考―『信濃奇勝録』を読む ほか)
第3章 妖怪古生物学って役に立つの?(「分類」という視点から見た妖怪;復元と想像・創造のはざま)

著者等紹介

荻野慎諧[オギノシンカイ]
1978年山梨県生まれ。鹿児島大学大学院理工学研究科生命物質システム専攻博士課程修了、理学博士(地質・古生物学)。京都大学霊長類研究所、産業技術総合研究所の研究員を経て、株式会社ActoWを設立。現在は兵庫県丹波市で自然を生かした地域づくりを行う。古生物学の視点から日本各地の古い文献に出てくる妖怪や不思議な生き物の実体を研究する「妖怪古生物学」を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

168
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。京極堂の「この世には不思議な事など何もないのだよ」を地で行く古生物学者のエッセイ、興味深く読みました。[鵺≒大型のレッサーパンダ]説には驚きました。「鵺の啼く夜は、恐ろしい」改め。「レッサーパンダの啼く夜は、可愛い(笑)」2018/10/10

Y

28
妖怪の正体にの正解を示してくれる内容なのかと思って読んだら期待と違った。古生物学という学問からは妖怪についてこんなアプローチの仕方がありますよということを提示してくれる本だった。妖怪の真実を探るというより広く学問の大切さを教えてくれるような内容だった。古生物学という学問がどのようなことを研究しているのかその一端が見えた。ツノ付きの生物はみな植物食であるばかりではなく、積極的に他の生物に襲い掛かるためにツノを使用しないのになぜ悪者の特徴のひとつになってしまっているのかという疑問は興味深い。2020/03/14

ちゃも

26
良き。わりと「うん?」ってなるところもあるけど狙いというかコンセプトが純粋に面白い。2019/03/17

kokada_jnet

22
題名と、著者のプロフィールから予想するほど、面白い本ではなかった。2020/10/22

Kentaro

21
ダイジェスト版からの要約 古生物学的視点で、古い文献に記載されている不思議な生物や怪異の記載を読み解くと、面白い事が見えてくる。私たちは日頃、不完全な化石の断片を前に、絶滅した生き物や古環境をあたかも見てきたかのように蘇らせていく。その際に、ほんの小さなヒントから真実を推理する力、時には妄想力が鍛えられている。これを応用すれば、文書中のわずかなヒントから真実に近づくことが出来ると考えた。化石を発掘して観察し、その姿を想像するように、古文献を掘る事で妖怪や怪異の正体に近づけるのではないか、というわけである。2018/08/24

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