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NHK出版新書
“眠り”をめぐるミステリー―睡眠の不思議から脳を読み解く

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140883723
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0240

内容説明

現代人がおろそかにしがちな“睡眠”。日本では5人に1人がなんらかの問題を抱えているとされている。そもそも、人はなぜ眠らなければならないのか。そのとき脳では何が起きているのか。本書は、まったく眠ることができなくなる不眠病や、眠りながら複雑怪奇な行動をする夢遊病など、眠りにまつわる不思議な生理現象や症例を通して、最新の脳科学の知見から、我々が生きる上で不可欠な“睡眠”の謎を解き明かす。

目次

第1章 眠れない恐怖―致死性家族性不眠症(FFI)
第2章 睡眠中に“活動”する人々―ノンレムパラソムニア
第3章 夢と狂気
第4章 謎の睡眠病―ナルコレプシー
第5章 夢か現実か!?―レム睡眠行動障害
第6章 創作に見る“眠り”の謎

著者等紹介

櫻井武[サクライタケシ]
1964年東京都生まれ。筑波大学大学院医学研究科博士課程修了。医師、医学博士。テキサス大学ハワード・ヒューズ医学研究所研究員などを経て、金沢大学医薬保健研究域医学系教授。専門は分子神経科学。1998年、覚醒を制御する脳内物質「オレキシン」を発見。睡眠・覚醒機構や摂食行動の制御機構、情動の制御機構の解明をめざし研究を行っている。第14回安藤百福賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ムッネニーク

107
48冊目『〈眠り〉をめぐるミステリー 睡眠の不思議から脳を読み解く』(櫻井武 著、2012年2月、NHK出版) 人間の睡眠のメカニズムを、様々な実例を挙げながら紐解いてゆくという一冊。 睡眠が引き起こす様々な事件や、睡眠に関する病気が紹介されており、そのいずれもが非常に興味深い。 かなり科学的かつ専門的な内容で、正直ほとんど頭に入ってこなかった。軽い気持ちで読む一冊ではない。 〈つまり「眠り」は休んでいる、という消極的な状態ではなく、積極的に脳のメンテナンスと情報管理を行うという能動的な過程なのである。〉2022/06/26

mitei

34
確かに進化の過程で真っ先に無駄な時間としてあげられるのが睡眠時間だがなぜなくならなかったのか、睡眠から色んな病があることも知った。しかしタンパク質の異常である歳になったときから一切寝られなくなって死に至る のは恐ろしいな。2012/03/24

アルカリオン

12
著者は「オレキシン」発見という功績を残した研究者とのこと▼欠点も目に付くが、「眠り」の重要性・機能について興味深い解釈・表現で綴られている点は良かった▼(比喩的な話として)思考・記憶等で利用した神経はその分太くなり、そのままではすぐに脳内スペースが埋まってしまう。そこで、睡眠中に記憶・情報を整理しスペースを空ける作業が行われる▼▼PCのデフラグと同じような感じかな?2023/02/20

ぴーたろー

9
睡眠を、エピソードと関連付けて分かりやすく科学的に解説してくれる本。メモ ノンレムはシナプスの最適化、脳の休息メンテ、エネルギー消費最低、自律神経系機能低下。レムは、感情をもとに整理重み付け、空ぶかし、自律神経系変動大、視床において感覚系の入力遮断、前頭葉の機能低下。視床下部内視索前野内のオレキシン(体内時計、情動、栄養状態で作動)がモノアミン作動性ニューロン(覚醒)のアクセル、GABAはブレーキ。ツープロセスモデル(睡眠負債と体内時計)2015/11/13

yori

6
★★★★★ サイエンスと文学や映画、音楽などのアートの話題の混ざり方が素晴らしい。こんな授業が理想かも。2015/03/21

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