地球の未来を考える
世界の食料ムダ捨て事情

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  • サイズ B6判/ページ数 327,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140814444
  • NDC分類 611.3
  • Cコード C0098

内容説明

食べ物を買っておきながら、結局食べきれずに捨てる。誰しも経験のあるこの行為、じつは途上国の飢餓と結びついている。でも具体的にどうつながっているのか?それを解き明かすのが本書のテーマだ。スーパーのゴミ箱のなかから拾い集めた食材だけで数年間生活し、食料大量廃棄を目の当たりにしたジャーナリストがついに発奮。消費者、生産者、小売業者、そして国家が無理なく実現できるムダ捨て削減策は何かを探っていく。

目次

第1部 消えゆく富(食べ物はみんなのもの;スーパーマーケット;製造業者 ほか)
第2部 無駄にされた作物(農業―ジャガイモには芽がある;魚―無駄の規模;虫とカビ―飢餓の国の無駄 ほか)
第3部 ゴミのなかに金がある(食物は食べるためにある;再分配―落ち穂拾いをする人たち;リサイクル―堆肥化とガス化 ほか)

著者等紹介

スチュアート,トリストラム[スチュアート,トリストラム][Stuart,Tristram]
1977年、ロンドン生まれ。ジャーナリスト。テレビ、ラジオ、新聞の討論にしばしば参加し、社会・環境面から見た食物についての発言を行なう。インドの新聞数紙にも寄稿している。現在、イギリスに在住

中村友[ナカムラユウ]
山口県生まれ、津田塾大学学芸学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

16
飲食店にちょっとでも勤めていると、この本が言っている無駄を実感できる。毎日もったいないもったいないと言いながら、まだ食べられるものをドバドバとゴミ袋に詰めていく。スタッフが後で美味しく頂こうとすると、ソレはやめてくれ規則に反すると禁じられる。ならばムダを少なくするかというと、そんなことはしない。大量に用意し大量に捨てる、無い事を恐れる。無きゃないでどうにかなるのに、してきたのに。人の命を維持するためではなく、経済を維持するためにゴミにされる食料。根本的におかしい世界の食糧事情。2015/08/01

Humbaba

14
特に先進諸国においては,食糧の多くはムダにされている.その間であれば食べても絶対に問題がない範囲である賞味期限.それを過ぎたものは,例え食べても問題がないとしても捨てられてしまう.いくらスーパーがムダを省くと公表しても,それは彼らだけの部分であり,下請けにいる立場の人たちにムダを押し付けている可能性もある.食べるまでにどれまでムダが生じているのかを調べることが大切である.2012/02/29

じゅんつゆ

6
著者は学生のころから捨てられた物を食べて生きてきたらしい(フリーガニズム)。僕も今後は自宅のごみ箱と三角コーナーに捨てられた物(嫁と息子が残した食べ物)で生きて行こうかと思ったが、離婚を切り出されたらイヤなのでやめた。2015/11/07

qoop

5
世界で廃棄されている食料をムダにしなければ、どれほど多くの人を飢餓から救えるか、森林伐採などの自然破壊を止められるか。強く関係しているとは思いつつもつながりが判然としなかった世界的な飽食と飢餓の連関を、著者は分かり易く筋道立てて解き明かし、解決の方途を探る。本書に出てくる数字はどれも膨大でにわかにはイメージしづらいほど。その分、本書では触れられていない関係者(例えば運輸など)も多いだろう。諸方面への影響を抑えつつ問題を解消する上で、著者の提言を興味深い叩き台として活用できるかどうか。2015/06/15

T

4
P315 食品廃棄物の削減は、環境保護のためになすべきことのうち、最優先課題のひとつだ。それは議論の余地がない。そうすることで、森林伐採を抑制し、地球温暖化を食い止めることが可能で、さほどの苦労も困難も要さない。 p325 人間が食べられるものは家畜の餌にするより人間の口に入れるほうが、効率の面からも環境の面からも、また飢餓克服の面からもいい2015/12/29

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