ロボット兵士の戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 649,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140814284
  • NDC分類 559
  • Cコード C0031

内容説明

クリックひとつで戦闘準備完了。ハイテクは、戦争のスタイルを根本から変えた。今後、技術開発はどこへ向かい、人類にどんな影響をもたらすのか。軍、産業、政治、それぞれの思惑が複雑にからみ合う現状と、新しい戦争がつくり出す難問の数々を、安全保障問題の専門家が初めて明らかにする。

目次

序文 なぜロボットと戦争の本なのか
第1部 私たちが生み出している変化(はじめに―ロボット戦争の光景;ロボット略史―スマート爆弾とノーマ・ジーンと排泄するアヒル;ロボット入門;無限を超えて―指数関数的急増傾向の力 ほか)
第2部 変化がもたらすもの(軍事における革命(RMA)―ネットワーク中心の戦争
「進歩的」戦争―ロボットでどう戦うのか
アメリカが無人革命に敗れる?
オープンソースの戦争―大学生、テロリスト、戦争ロボットの新たなユーザー ほか)

著者等紹介

シンガー,P.W.[シンガー,P.W.][Singer,Peter Warren]
史上最年少で米ブルッキングズ研究所の上級研究員となり、現在にいたる。米国防総省および国務省、中央情報局(CIA)、議会の顧問も務める。ニューヨーク・タイムズ紙やフォーリン・アフェアーズ誌など幅広いメディアにも寄稿。21世紀の戦争の変化の第一人者と目されている。2008年の大統領選ではオバマ陣営の国防戦略を取りまとめ、2009年には「戦争の無人化がもたらす影響を追究した」功績により、米外交専門誌フォーリン・ポリシーの「世界情勢に最も影響を与えた思想家100人」に選ばれた

小林由香利[コバヤシユカリ]
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

21
55無人兵器やロボット兵器の話だけと思ってたけど戦争と歴史から戦場心理と科学の進歩による戦争を変えた新兵器そしてそれに伴い戦争倫理とルールの変化など多岐にわたって書いてあり読むのに結構時間がかかりました。科学の進歩が映画や物語に影響を与えるより映画や物語の方が兵器に影響を与えているのには驚かされました。無人兵器の操作はやはりゲームをよくやる世代の方が上手いのは理解出来るけど敵の殺害に対しての反応もゲーム感覚なのは少し怖いです。技術の進歩により本来前線の指揮を執る尉官や佐官に変わりクーラーの効いた部屋に居る2022/06/30

yooou

8
☆★★★★ まある程度予想はしてましたが、先ずは冗長すぎ。半分以下の分量で十分。ゲームのように敵を殺し、味方のロボットの死に涙する?そうまでして敵を生み出すアメリカの精神が病んでいると思いますけども。2013/04/02

roughfractus02

7
ロボット兵士はweakest link(最も弱い環=人間兵士)を超えて防衛システムを強化するという。Packobot、C-RAMシステム、SWORDS、無人戦闘機(UCAV)、無人水上艇(USV)等は人間の限界を乗り越え、戦争形態を無人化・遠隔化する。著者は人間の感情がもたらす戦争から感情が抜き取られる未来をロボット兵士たちの戦争に見出す。チャットルームでの戦争、指揮側の微細な映像分析による介入、ゲーム世代の徴用と人工パーツの開発等が加速する中、無人システムは戦争犯罪を減らすという理由で殺人を容易にする。2017/04/07

nonnomarukari(ノンノ〇(仮))

7
NHKで「貧者の兵器とロボット兵器」というドキュメンタリー番組があったので興味を持って読んでみた。「貧者の兵器とロボット兵器」ではアフガンでの戦闘を中心にした話だったが、こっちは米国の政治機関や実際にロボットを売っている企業や開発している研究所を主に描いている。湾岸戦争の時代は本格的な実用には至っていなかったが、科学技術の進歩と米軍や議会の信頼を得る事により今日の兵器の使用に至った経緯についても描かれている。この新しい技術が世界の新たな規範や変革を産むことになるのだろう。2010/10/09

a-park

4
ロボット兵士=各種無人兵器を開発する研究者や技術者、運用する軍人達、そして無人兵器システムの発達による戦場ひいては社会の変化にまで視野を広げ考察した大著。個別の事項に対する掘り下げよりも、とにかくありとあらゆる観点からの検討を加えていて良かった。随所に挟まれるちょっとしたトリビアとこなれた訳のおかげでページ数に比してずいぶんと楽に読めた。 / それにしても米軍はほんと人類の最先端を走ってるなー 彼らはどこへ向かうのか 2011/11/12

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