出版社内容情報
世界都市・アムステルダムでは外科職人「シルルゲイン」たちが学知と技術の先端を学び,若きレンブラントらがカンヴァスに描いた.これら絵画の謎解きから近代オランダ医学,外科学の黎明を再訪する.全書フルカラー.
目次
序章 17/18世紀のアムステルダムにおける医療制度
1 セバスティアン・エグベルツェン(1)1601‐1603 解剖学講義の源流
2 セバスティアン・エグベルツェン(2)1619 笑う骸骨:解剖は骨学から
3 ヨハン・フォンテイン 1625‐1626 伝え遺されゆく頭蓋標本
4 ニコラス・テュルプ 1632 若きレンブラントの力作:前腕解剖の謎解き
5 ヨアン・デイマン 1656 円熟期レンブラントの脳解剖:焼け跡からの復活
6 フレデリク・レウィス(1)1670 ロシア皇帝を魅了した解剖学者
7 フレデリク・レウィス(2)1683 小児解剖にみる繋がりゆく生命
8 ウィレム・ロエル 1728 シルルゲイン組合組織の栄光と衰退
9 ペトルス・カンパー 1758 解剖学から人類学へ:18世紀最強の解剖学者による頸部解剖
終章 シルルゲインの幹部たち