出版社内容情報
1950年代以降、日本、韓国、香港で制作された「アクション映画」に刻印された政治的無意識の実相を明らかにする。1950年代以降の「冷戦アジア」における男性身体表象とアクションの結合としての「アクション映画」と,当時の政治状況との重層的な相同性を明らかにすることで浮かび上がる,ナショナルかつトランスナショナルなメディアである映画に刻印された政治的無意識の実相.
序 論 戦く身体としての映画
第1章 韓国アクション映画のジャンル的源泉と政治的起源
第2章 戦後日本映画における国民の境界,身体の境界:黒澤明と大島渚の「戦後」
第3章 戦後日韓の身体障害映画:忘却と分断の身体表象
第4章 「アジア映画」という範疇と日本・韓国・香港映画の結合
第5章 トランス/ナショナル・アジア・アクション映画
結 論
あとがき
日本・韓国・香港の戦後史年表
フィルモグラフィ
参考文献
人名索引
Korean Action Film’s East Asian Genealogical Trace: Cold-War Transnational Action Film’s Male Corporeality, Violence, and Market
Yi Young Jae
李 英載[イ ヨンジェ]
李 英載
李 英載:韓国・成均館大学校比較文化研究所研究員
目次
序論 戦く身体としての映画
第1章 韓国アクション映画のジャンル的源泉と政治的起源
第2章 戦後日本映画における国民の境界、身体の境界―黒澤明と大島渚の「戦後」
第3章 戦後日韓の身体障害映画―忘却と分断の身体表象
第4章 「アジア映画」という範疇と日本・韓国・香港映画の結合
第5章 トランス/ナショナル・アジア・アクション映画
結論
著者等紹介
李英載[イヨンジェ]
1974年生まれ。1995~2002年韓国の映画批評誌「KINO」の記者および編集者として勤め、2002年渡日。2010年、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士後期課程単位取得退学。2013~14年プリンストン大学客員研究員。2011年プチョン国際ファンタスティック映画祭のプログラマーとして在職。現在、成均館大學校比較文化研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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