柳宗悦とウィリアム・ブレイク―環流する「肯定の思想」

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柳宗悦とウィリアム・ブレイク―環流する「肯定の思想」

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  • サイズ A5判/ページ数 484,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130860482
  • NDC分類 931
  • Cコード C3090

出版社内容情報

日本民藝館の創設者、柳宗悦の原点を、18世紀イギリスの画家・詩人W・ブレイクに注がれた研究の軌跡から綿密に描き出す。

日本民藝館の創設者柳宗悦は,一方で18世紀イギリスの画家・詩人であったウィリアム・ブレイクの研究に情熱を注いだ.それはいかに柳の民藝を支え,成長させたのか.ブレイクとインド哲学との接点を探りながら,やがて時空を超えて柳に受け継がれる思想の潮流を綿密に描きだす力作.

序章 柳宗悦とウィリアム・ブレイク――本書における問題の設定

第I部 柳宗悦『ヰリアム・ブレーク』の成立
第一章 明治・大正期のブレイク書誌学者たち――外国文学との付き合い方
第二章 明治期の英文学史諸本におけるブレイクの位置――忘れられた詩人という神話
第三章 「只神の命のまゝにその筆を運んだ」――神聖視される個性
第四章 「謀反は開放の道である」――革命の思想家

第II部 英国のブレイク愛好家とジャポニスム
第五章 1900年代のブレイク愛好家の系譜――ロンドンとリヴァプールのボヘミアン
第六章 ロセッティ兄弟のブレイク熱とジャポニスム――「直観」の芸術という跳躍台

第III部 ブレイクによるキリスト教の相対化
第七章 悪とは何か――『天国と地獄の結婚』とキリスト教
第八章 神は人の心に宿る――非キリスト教文化圏へ広がる想像力

第IV部 ブレイクとインド哲学との出会い
第九章 ブレイクのパトロン、ウィリアム・ヘイリー――インドへのまなざし
第十章 トマス・アルフォンゾ・ヘイリーに捧げる追悼詩――ヘイリーとブレイクの共同作業
第十一章 ゆるしの宗教と「利己心」――敵も隣人も愛するために
第十二章 相互寛容を求めて――「イエスの宗教」の復興

第V部 異文化理解とは何か
第十三章 柳宗悦とローレンス・ビニョン――比較文化研究の実践者

 終章 「肯定の思想」という潮流に乗って

明治・大正期におけるウィリアム・ブレイク関連文献参考年譜

【著者紹介】
佐藤 光
佐藤 光:東京大学大学院総合文化研究科准教授

目次

第1部 柳宗悦『ヰリアム・ブレーク』の成立(明治・大正期のブレイク書誌学者たち―外国文学との付き合い方;明治期の英文学史諸本におけるブレイクの位置―忘れられた詩人という神話;「只神の命のまゝにその筆を運んだ」―神聖視される個性;「謀反は開放の道である」―革命の思想家)
第2部 英国のブレイク愛好家とジャポニスム(一九〇〇年代のブレイク愛好家の系譜―ロンドンとリヴァプールのボヘミアン;ロセッティ兄弟のブレイク熱とジャポニスム―「直観」の芸術という跳躍台)
第3部 ブレイクによるキリスト教の相対化(悪とは何か―『天国と地獄の結婚』とキリスト教;神は人の心に宿る―非キリスト教文化圏へ広がる想像力)
第4部 ブレイクとインド哲学との出会い(ブレイクのパトロン、ウィリアム・ヘイリー―インドへのまなざし;トマス・アルフォンゾ・ヘイリーに捧げる追悼詩―ヘイリーとブレイクの共同作業;ゆるしの宗教と「利己心」―敵も隣人も愛するために;相互寛容を求めて―「イエスの宗教」の復興)
第5部 異文化理解とは何か(柳宗悦とローレンス・ビニョン―比較文化研究の実践者)

著者等紹介

佐藤光[サトウヒカリ]
1969年大阪生まれ。1991年京都大学文学部卒業。京都大学博士(文学)、ロンドン大学PhD(English)。東京大学大学院総合文化研究科准教授(比較文学比較文化研究室)。専門は英文学、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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moi

2
ブレイク研究の本書を読み、「理性」もそんな偉いもんじゃないなと思った。文学研究の方法論が詰め込まれており、勉強になりました。2021/01/11

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