出版社内容情報
日韓の近代化の問題を、キリスト教の布教や聖書や小説、新聞の文章を通して明らかにする比較文学研究の試み。
近代東アジアにおいて,キリスト教宣教師たちの布教活動を,日本と韓国の人々はいかに受容してきたのか.キリスト教文献の翻訳語をめぐる議論,それによって文体がいかにかわってきたのか.日韓における聖書や小説,新聞の文章を通してこれらの問いを明らかにする比較文学研究の試み.
序章 研究史と争点
第一章 言語――Godの翻訳
第二章 文学史――宗教小説の翻訳
第三章 メディア――キリスト教新聞における言文一致と読者層
第四章 知識人――李樹廷訳聖書の文体
終章 翻訳と日韓の近代――結論と展望
【著者紹介】
金 成恩
金成恩:(韓国)全南大学日語日文学科助教授
内容説明
近代東アジアにおけるキリスト教文献に関する研究書。その中でも特に、宣教師が現地での布教のために手がけた翻訳文献を取り上げ、彼らが漢字圏に従来から根づいていた翻訳の方法論をどのように活用し、解体していったのかを考察した。
目次
序章 研究史と争点
第1章 言語―Godの翻訳
第2章 文学―宗教小説の翻訳
第3章 メディア―キリスト教新聞における言文一致と読者層
第4章 知識人―李樹廷訳聖書の文体
終章 翻訳と日韓の近代―結論と展望
著者等紹介
金成恩[キムソンウン]
1976年ソウル生まれ。2000年高麗大学日語日文学科卒業。2002年高麗大学大学院日語日文学科修士号取得。2006年東京大学大学院総合文化研究科修士号取得。2009年東京大学大学院総合文化研究科博士号取得。高麗大学日本研究センター研究助教授を経て、全南大学人文大学日語日文学科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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