うき世と浮世絵

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130830713
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C1070

出版社内容情報

「うき世の絵」とは、何を示す語であったのか。誕生の現場に遡り、新しい浮世絵観を打ち立てる試み。春画,新発見の肉筆画など,浮世絵の意外な姿が注目を集めている.そもそも「浮世絵」とは何であり,絵師とはどんな者たちだったのか.錦絵中心の作家・作品論や,「憂き世=仏教的諦念」説のむこうに,今日のサブカルにも通じるジャンルの生命力を見る,新しい浮世絵観を打ち立てる試み.

はじめに 二一世紀の新たな浮世絵観へ向けて

1 浮世絵の再検討

 浮世絵とは何か?/浮世絵と風俗画/日本の風俗画/江戸絵画における浮世絵の扱われ方/狩野派絵師,守篤の『画荃』/『古画備考』にみる絵師分類/遊女歌舞伎の人気から生まれた、立ち美人図/再び,浮世絵という言葉の定義



2 「浮世」という、ことば

 「うきよ」の登場 漢語の用例/仏教語としての「うきよ」/仏教語辞典の「うきよ」/日本古代の史料における「うきよ」/中世鎌倉期の「うきよ」/中世室町期の「うきよ」/狂言とも通じる室町の浮世観,そして桃山へ



3 「浮世絵」誕生の軌跡

 江戸初期の「うきよ」――『可笑記』と『浮世物語』/江戸期の「浮世」関連用語――当世か、好色か/浮世概念と浮世絵・浮世草子



4 浮世絵誕生以降

 浮世絵の語が意味するもの/浮世絵師の出現/小説挿絵なるものの価値/居初つなと,宮崎友禅/「日本絵師」の誕生/岩佐又兵衛,浮世絵元祖説/『江戸名所屏風絵』と又兵衛、師宣/「浮世絵師」を避けることの意味/日本絵師の終焉/最後に,浮世画工と本絵師/付録 浮世絵と思想



5 浮世絵観の再構築

浮世絵史の多元性/近代文学と浮世絵



6 「絵師」再見

 絵師の遺伝子/浮世絵とサブカルチャーの蜜月/付論,浮世絵と教科書



Images of the Floating World

Masato NAITO

内藤 正人[ナイトウ マサト]
内藤 正人
内藤正人:慶應義塾大学文学部教授

内容説明

定説の向こうがわ、浮世絵の「リアル」。「うき世」の語の意味、絵師たちの意識など、素通りされてきた問いから、現代のサブカルチャーにも通じるジャンルの生命力の核に迫る。

目次

はじめに―二十一世紀の新たな浮世絵観へ向けて
1 浮世絵の再検討
2 「浮世」という、ことば
3 「浮世絵」誕生の軌跡
4 浮世絵誕生以降
5 浮世絵観の再構築
6 「絵師」再見

著者等紹介

内藤正人[ナイトウマサト]
1963年愛知県名古屋市に生まれる。1988年慶應義塾大学大学院修士課程修了。出光美術館主任学芸員を経て、慶應義塾大学文学部教授、博士(美学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かんちゃん

28
仏教的な「憂き世」がやがて現世を刹那的に捉える「浮き世」へと変遷し、浮世絵は美術と風俗の狭間で揺れながらしぶとく発展した。本書の面白さは「現代のサブカルと近世の浮世絵との相似性」を説いた部分だ。画家ではなく「絵師」。俗なモノだからこそ、デフォルメした性描写も不可欠だ。アニメーションやCG技術を駆使する現代のサブカル、多色刷り技術により市民権を獲得した浮世絵。浮世絵は印刷技術の進化とともに衰退した。著者は、現代サブカルが閉ざされたオタク的箱庭に留まらずに外界に目を向けてほしいと、深い愛情をもつて見守る。2017/06/24

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