「J演劇」の場所―トランスナショナルな移動性(モビリティ)へ

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  • サイズ A5判/ページ数 412,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130802178
  • NDC分類 770.4
  • Cコード C3074

出版社内容情報

小劇場ブーム以降から現在にいたる日本の現代演劇が抱える、閉塞感とこれからの可能性について縦横に論じた現代演劇論。世界の現代演劇の文脈に占める,特異で,凡庸で,閉塞した,しかし可能性に満ちた「J演劇」とでも称すべき場所.小劇場ブーム以降,2010年代までの日本のパフォーミング・アーツが問うてきた,時代,ドラマ,身体を,世界のマッピングのなかで,著者ならではのスリリングな文体で論じる,今世紀もっとも重要な現代演劇論.

まえがき 〈媒介〉としての日本――舞台芸術のモビリティを高めるために

第I部 現代アメリカ演劇研究の地平――モダン・ドラマとパフォーマンス



1 二〇世紀アメリカ演劇をマッピング/ザッピングする――その〈始まり〉と〈終わり〉をめぐって

2 オニールを読み直せるか?――モダン・ドラマとユージン・オニール

3 リベラル悲劇の顛末――アーサー・ミラーのために

4 ドラマと身体――テネシー・ウィリアムズのテクスト的身体

5 「身体からテクストへ」――カレン・フィンリーとジョン・ジェスランを中心に

6 「アジア系」から遠く離れて――レザ・アブドーと危機的身体

7 〈マルチメディア的〉アメリカ――ウースター・グループからビルダーズ・アソシエーションへ



第II部 J演劇を理論化する ――〈9.11〉のあとに

1 J演劇をマッピング/ザッピングする――2005

2 身体論から「身体」へ

3 松尾スズキからチェルフィッチュへ――〈9・11〉以降の演劇の言葉

4 近代劇は終わらない/始まらない――亡霊・〈国民〉国家・身体

5 〈Jという場所〉で歴史を「undo」すること――〈9・11〉以降の宮沢章夫をめぐって

6 10年代の上演系芸術――ヨーロッパの「田舎」をやめることについて

7 続・10年代の上演系芸術――「ドメスティックな抜けてしまった底」を修復するために



第III部 グローバリゼーションにまみれて

1 「グローバリゼーションは身体に悪い」――トランスナショナルな埒外で共振するポストヒューマンな身体について

2 ヴァーチャルに行く――クリティカル・アート・アンサンブルのポリティクス

3 ジュディス・バトラーへ/から――アメリカ合衆国における演劇研究の「不幸」えおめぐって

4 科学/ガリレイ/革命――ブレヒト『ガリレオの生涯』をめぐて

5 村上春樹を上演(perform = embody)するために――〈いま、ここ〉のマティリアリティの複雑化ということ

6 エクスティンクションの文化から創造としての介入へ<br>――〈現実としての未来〉を構想するために



あとがきに代えて トランスナショナルな〈移動性の現場〉から――移動と滞在



初出一覧

参考文献一覧

索引

 人名索引

 団体名索引

 作品名索引

図版一覧



The Location of J Theatre : Towards Transnational Mobilities

Tadashi Uchino

内野 儀[ウチノ タダシ]
内野 儀
内野 儀:東京大学大学院総合文化研究科教授

目次

第1部 現代アメリカ演劇研究の地平―モダン・ドラマとパフォーマンス(二〇世紀アメリカ演劇をマッピング/ザッピングする―その“始まり”と“終わり”をめぐって;オニールを読み直せるか?―モダン・ドラマとユージン・オニール;リベラル悲劇の顛末―アーサー・ミラーのために ほか)
第2部 J演劇を理論化する―“九・一一”のあとに(J演劇をマッピング/ザッピングする―二〇〇五;身体論から「身体」へ;松尾スズキからチェルフィッチュへ―“九・一一”以降の演劇の言葉 ほか)
第3部 グローバリゼーションにまみれて(「グローバリセーションは身体に悪い」―トランスナショナルな埒外で共振するポストヒューマンな身体について;ヴァーチャルに行く―クリティカル・アート・アンサンブルのポリティクス;ジュディス・バトラーへ/から―アメリカ合衆国における演劇研究の「不幸」をめぐって ほか)

著者等紹介

内野儀[ウチノタダシ]
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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しゅん

11
アメリカ、日本、グローバリゼーションという三つのテーマに沿って構成された演劇論考集。情報量が圧縮されており、一読しただけで内容を理解するのにはかなりの困難を伴うが、日本の小劇場演劇を「ジャパン」と「ジャンク」という二つの「J」の場所であるという見立てはやはり独創的かつ説得的。テクスト主義の観点から平田オリザと距離をとってチェルフィッチュと解体社に接近する著者の立場は私の演劇観とは異なるものがあるが、それだけに得られた刺激も大きかった。あと、単純にアメリカはじめ国外の演劇事情について知れてよかった。2018/03/03

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