内容説明
師宣、治兵衛、清信、善清―吉原遊郭や歌舞伎など、庶民の風俗を描いた初期浮世絵の作品を分析し、知られざる「浮世絵の祖」の全貌に迫る。役者絵、美人画、春画、枕絵組物など図版170点を収録。
目次
初期浮世絵研究の現状と本書の視点
第1章 菱川師宣と菱川派(菱川師宣筆「北楼及び演劇図巻」の検討;菱川師宣および菱川派の得意の図様;菱川師宣の版画;菱川師宣版画作品目録;菱川師宣の春画;古山師重の枕絵組物;菱川派の版画・版本の制作と流通)
第2章 杉村治兵衛、初期鳥居派とその周辺(杉村治兵衛の版画;評判記にみる初期鳥居派の様相;元禄期の鳥居清信と宝永期の鳥居清倍;鳥居清信の春画;画工近藤清春 付、近藤清信・近藤勝信;京の絵師、大森善清)
著者等紹介
浅野秀剛[アサノシュウゴウ]
1950年秋田県生れ。1974年立命館大学理工学部卒業。千葉市美術館学芸員を経て、現在、大和文華館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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