出版社内容情報
グローバル時代の持続可能な日本の農業・農村再生のヒントを、多分野の一線の研究者がデータ、実践、調査をもとに提起する。
農村を農林水産業の場としてではなく,環境保全の礎であり,近代史が重合した,なにより人々の紐帯の場としてとらえたとき,TPPなどグローバル化,少子高齢化,そして近年の災害対応などのなかにあって,具体的かつ可能な発展・維持の道とはなにか,多分野の一線の研究者が実践と調査をもとに提案を試みる書.
監修者序文(岡本雅美)
まえがき(寺西俊一)
第I部 日本における農村の危機と再生への展望
1章 現代日本における農村の危機と再生(佐無田光)
2章 国際競争力をもった低コスト稲作農業の可能性(石井 敦)
3章 原発事故が浮き彫りにした農山村の「価値」(除本理史)
第II部 農村再生のための新たな連携
4章 エネルギー自立を通した農村再生の可能性(山下英俊)
5章 流域管理のための地域連携(泉 桂子)
6章 野生動物問題と自然資源管理産業の可能性(羽山伸一)
7章 産消連携による食の安全・安心と環境配慮(根本志保子)
補章 棚田存続の危機と保全のための連携(石井 敦)
第III部 自立と連携のための政策
8章 農山村の再生を支える税財政(寺西俊一)
9章 新たな自治体連携の枠組みのための試論(磯野弥生)
10章 農山村の自立と連携のための「協治」(井上 真)
あとがき(山下英俊)
【著者紹介】
岡本 雅美
岡本雅美:日本大学名誉教授
目次
第1部 日本における農村の危機と再生への展望(現代日本における農村の危機と再生;国際競争力をもった低コスト稲作農業の可能性;原発事故が浮き彫りにした農山村の「価値」―福島県飯舘村の事例から)
第2部 農村再生のための新たな連携(エネルギー自立を通じた農村再生の可能性;流域管理のための地域連携―水源地域における森林管理技術の自立と地域資源の再評価;野生動物問題と自然資源管理産業の可能性 ほか)
第3部 自立と連携のための政策(農山村の再生を支える税財政;新たな自治体連携の枠組みのための試論―農漁村自治体の災害と連携を素材として;農山村の自立と連携のための「協治」)