洪水と確率―基本高水をめぐる技術と社会の近代史

個数:
  • ポイントキャンペーン

洪水と確率―基本高水をめぐる技術と社会の近代史

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 11時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 195p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130688017
  • NDC分類 517.5
  • Cコード C3051

出版社内容情報

治水計画の基本となる流量「基本高水」は日本においてどのように決められてきたのか.明治期から終戦直後までの「既往最大主義」から戦後の「確率主義」への変遷を,技術的側面と社会的側面から詳細にたどる.近年多発する水害の対策として今後の治水計画を考えるときに欠かせない一冊.

目次

1章 既往最大主義の時代(「流量」の到来と近代河川工学の幕開け;日本で最初の計画対象流量;明治29年河川法制定後の計画対象流量;利根川の特殊性からみた既往最大主義)
2章 確率主義の萌芽―昭和29年白川改修計画(水害多発期の到来と治水調査会;昭和28年西日本大水害と白川改修;白川改修計画の計画対象流量;昭和29年白川改修計画における確率主義とその構造)
3章 確率主義の誕生―経済への接近(治水計画の経済性;水文統計学の挑戦;水文統計学の実河川への適用;河川計画課の設置と河川砂防技術基準;基本高水と確率主義の誕生、そして残された課題;確率主義誕生までの過程とその構造)
4章 確率主義の変容―経済成長と長期計画(経済計画への治水計画の同化;所得倍増計画と基本高水;計画規模と確率主義の変容)
終章(2つの問いをめぐる基本高水の近代史;次なるパラダイムへ)
補論 基本高水にみる日本における近代治水のパラダイムシフト

著者等紹介

中村晋一郎[ナカムラシンイチロウ]
1982年宮崎県都城市に生まれる。2008年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻修士課程修了。パシフィックコンサルタンツ株式会社、東京大学総括プロジェクト機構「水の知」(サントリー)総括寄付講座特任助教、名古屋大学大学院工学研究科専任講師などを経て、2018年名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻准教授、博士(工学)。専門は国土デザイン学・水文学・水資源学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カルマンGT

1
丹念に調査がされ、明治以降の河川行政の変遷がとてもわかり易く、しかも面白い読み物としても楽しめた。今ある基準や計画が、当たり前のように存在するのでなく、技術者が、さまざまなファクターから紆余曲折を経ながら、総合的に勘案されつくられてきたこと、そして今あるものも決して最終到達点でなく、常に最良のものへ変化させてゆくべきと思った。河川分野に限らず、さまざまな基準がこのようなプロセスを経て成立していることを再認識することが大切で、河川行政に携わる人だけでなく、広く行政に携わる人に手にとってもらうべき本と感じた。2021/07/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17530957
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。