出版社内容情報
山梨県南都留郡山中湖村を対象に、近世の集落形成から近代化、高度経済成長期をへて現代にいたる村落共同体・生業・集落空間に関する歴史的分析をふまえ、地域生活文化を継承するインフラ整備を実践する。現代日本における地域課題にこたえる、新しい計画論を構想する。
内容説明
縮退時代の新しい計画論。山梨県・山中湖村という地域に着目し、精緻な歴史分析により近世以来の空間と社会の関係の変化をとらえ、現代に残る地域の特徴を継承するインフラ整備を実践する。日本の各地域が直面する課題に、指針となる取り組みを示す。
目次
序章 縮退時代のインフラ整備と地域生活文化
第1章 地域特性をいかした公共デザイン
第2章 近世の村落共同体と集落空間の形成
第3章 観光開発の幕開け―明治から戦前までの変化
第4章 変貌する生活と地域―戦後から高度経済成長期までの変化
第5章 “ムラナカ”の意味の変化と可視化
第6章 “ムラナカ”の公共デザインの実践
著者等紹介
福島秀哉[フクシマヒデヤ]
1981年生まれ。博士(工学)。株式会社上條・福島都市設計事務所共同主宰。東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻客員連携研究員。専門は景観工学・土木デザイン。小野寺康都市設計事務所、土木研究所寒地土木研究所、東京大学大学院工学系研究科助教などを経て現職。東日本大震災復興計画など地域再生に向けたインフラ・公共空間デザインに関する研究と実践に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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