出版社内容情報
地域生態系の健全性の指標となる生物多様性モニタリングについて、市民と研究者による協働調査の豊富な実践例に基いて解説。
内容説明
地域の和、科学の眼、自然の力、元気な生態系を取り戻そう。
目次
第1部 生物多様性モニタリングとはなにか(自然再生時代の生物多様性とモニタリング;生態系の危機と生物多様性;地域社会の暮らしから生物多様性をはかる―人文社会科学的生物多様性モニタリングの可能性;市民モニタリングの大きな可能性)
第2部 生物多様性保全と市民協働モニタリング(ため池の生物多様性評価;自然保護のための市民による「ふれあい調査」;環境意識と生物多様性;保全生態学が提案する社会調査)
第3部 生物多様性モニタリングのフィールドから(「害鳥」は地域を結ぶ「宝」になれるか―宮城県・蕪栗沼周辺の田んぼをめぐる取り組みを通じて;ひとや社会から考える自然再生―自然再生はなにの「再生」なのか;市民参加の昆虫モニタリング;市民モニタリングが拓く新しいまちづくりの可能性;ため池の生きものの豊かさを守る;農村における水生昆虫の保全)
著者等紹介
鷲谷いづみ[ワシタニイズミ]
1950年東京都に生まれる。1978年東京大学大学院理学研究科博士課程修了。東京大学大学院農学生命科学研究科教授、理学博士。専門は、保全生態学
鬼頭秀一[キトウシュウイチ]
1951年愛知県に生まれる。1984年東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。専門は、環境倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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