出版社内容情報
ムササビを追って日本から台湾へ――そこには豊かな自然のなかに魅力的な野生動物の世界が広がっていた。日本人の研究者として永年にわたり台湾の大学で教鞭を執りながら、情熱をもって取り組んできた野生動物の研究・教育・普及について、さまざまな台湾事情を交えながらいきいきと語る。?? ?
内容説明
不思議で美しい野生動物たち。ムササビを追って台湾へ―豊かな自然は哺乳類の進化をめぐる秘密の宝庫だった!台湾で野生動物を追いかけた研究人生が凝縮された1冊。
目次
第1章 なぜ台湾なのか―東京の高尾山から台湾の渓頭演習林へ(ホオジロムササビとの出会い;いざ台湾へ)
第2章 台湾の自然―その成り立ちと特徴(地史―いつ形成されたのか;地勢―山脈と河川 ほか)
第3章 台湾の哺乳類―多様な自然史(滑空性リス類―ムササビとモモンガの進化;樹上性リス類―低地と高山の森に暮らす ほか)
第4章 台湾の哺乳類研究―次世代へ向けて(台湾の哺乳類研究;台湾の哺乳類学教育 ほか)
著者等紹介
押田龍夫[オシダタツオ]
1962年神奈川県に生まれる。現在、帯広畜産大学環境農学研究部門教授、博士(理学)、日本哺乳類学会理事長。専門:哺乳類学―森林性および樹上性小型哺乳類の生態、系統地理、生物地理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
57
面白かった。 九州程度の大きさで3000m以上の山が200以上。哺乳類80種以上。魅力に富んでるが、野生動物関係の本あまりないから本書は貴重。 ムササビの研究者で台湾東海大学(台中)で教えていた経験。 ぜひもっと砕けた本も書いて欲しいな。2023/09/25
takao
2
ふむ2023/12/27
志村真幸
0
著者は日本哺乳類学会の理事長。学生時代から台湾のムササビを研究し、長く現地の大学に勤めた経験をもつ。 本書は、研究を始めたきっかけや台湾つのつながりが形成されていく過程から語りはじめ、自身のムササビやリスに関する研究のあらまし、台湾と日本の大学や教育の差異にまで話が及んでいる。 日本と似ているけれども、少し違った台湾の哺乳類たちがおもしろい。大陸部との比較や台湾国内での分布調査など、専門的な部分も(ややぎこちないながらも)分かりやすく書かれており、楽しめた。2023/10/17