出版社内容情報
線型代数学からその先に広がる世界へと誘う待望の教科書。ジョルダン標準形の理論、そしてテンソル代数から群の表現論までの道すじを、明確に動機付けながら案内する。豊富な具体例と演習問題により、理論的にも直感的にも理解が深められる。
内容説明
線型代数からその先へ!テンソル代数から表現論まで学べるまったく新しい教科書。自然なストーリー展開による動機付け。ジョルダン標準形のエレガントな解説あり。具体例と演習問題が豊富で理解が深まる。
目次
第1章 広義固有空間
第2章 ジヨルダン標準形
第3章 行列の指数関数とその応用
第4章 テンソル代数
第5章 群の表現論、主に有限群の場合
第6章 対称群の表現
第7章 シューア・ワイル双対性
第8章 対称群と一般線型群の既約指標
第9章 リー環の表現論入門
付録A 線型代数学ミニマム
付録B 代数学の基礎
著者等紹介
池田岳[イケダタケシ]
1996年東北大学大学院理学研究科数学専攻博士課程修了。岡山理科大学理学部応用数学科教授を経て、早稲田大学理工学術院基幹理工学部教授。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mft
4
あとで読み返す。2022/08/27
mft
3
再読。Jordan 標準形から始まるので線型代数の続編の雰囲気は感じられる。そこで早くも Young 図形が登場するが、テンソル代数の導入を挟んで表現論に進み、再び Young 図形が登場する。この2つの関連性は明かされないが、堀田先生の本に書いてあるよ、と文献案内にあった。まあこの本の内容をちゃんと押さえないうちに読むものでもないんだろうけど2023/01/29
しとらす
2
あと3週くらいは読んだほうが良さそうだけれど、とりあえず1周よんだので感想上げ。表現論が出てきてからが、本編といった流れ。Weyl の名前は前からちらほら聞いていたので、対称群の整理に大きく貢献していることがよくわかりました。リー群・リー環の表現は量子力学の昇降演算子・スピン系の話に直接つながるので、学生時代にこういった本があれば、いろいろ考え方が変わったのかもしれないとしみじみ感じました。2022/11/06
Kenji Hiranabe
1
Jordan 標準形の最もシンプルで意図のはっきり見える証明があって,そちらから入った.「双対空間」の概念の理解を進めたくて購入したので,今後の展開が楽しみ.2022/04/06