出版社内容情報
高校までに学んだ数学との違いにとまどいをおぼえる新入生へ――東京大学理系学生の1年次必修科目として開講される「数理科学基礎」の内容に詳細な解答と解説を加えて書籍化。微分積分、線型代数の基礎や、述語論理、集合と写像などもていねいに解説した本書を通じて抽象数学の言葉や公式の意味を理解し、大学数学の学習をはじめよう。大学数学の独習書としても最適。
内容説明
高校までに学んだ数学との違いに戸惑いを感じる新入生へ―東京大学理科生1年次必修科目「数理科学基礎」の内容に詳細な問題の解答と解説を加えて書籍化。微積分・線型代数へとつながる数学の基本を解説した本書を通じて、抽象数学の言葉や公式の意味を理解すれば、大学数学もこわくない。
目次
1 数理科学基礎共通資料(集合と写像;述語論理;関数の極限;導関数と原始関数;種々の関数;微分方程式入門;複素数と多項式;平面の一次変換;座標空間と数ベクトル;二変数関数のグラフ;偏微分係数と接平面;行列とその演算;線型写像と行列;行列の基本変形)
2 確認問題の解答と解説
3 練習問題と研究課題
著者等紹介
松尾厚[マツオアツシ]
1965年東京に生まれる。1991年京都大学大学院理学研究科数理解析専攻博士後期課程中途退学。名古屋大学理学部助手などを経て、東京大学大学院数理科学研究科准教授。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Schuhschnabel
1
数学を独習するのに度々失敗していたので読んでみる。すでに勉強した単元がほとんどで、理解していると思われる単元については新書のように流し読みできる。一方で、極限の定義や線型変換など苦手意識のある単元に関しては読みこなすのが結構大変だった。一般的な教科書とは異なり、証明は極力省かれていて、一単元15分もあれば一通り目を通せるので、何回も読み返すようにしたい。2020/07/13
Luke1969
0
本来なら、大学入試が終わって、入学までに読んでおいてね!的な本であろう。がしかし、改めて大学数学を学び直したい人にもお勧めできるかな。実質253ページのうちおよそ1/3が練習問題の解答・解説にあてられている。また、数学でよく使う記号の英訳・読み方、数学での種々の記法について、詳しく書いてある。読み方が分からなければ調べることもできなかった時代に学生をしていたものからすると、羨ましい限りです。2021/02/24