出版社内容情報
東大工学部での15年にわたる講義をもとに、デザインの実際から歴史・思想までを書き下ろした待望のテキスト。
デザインとは単に「かたち」を提示することだけではなく,現代の産業の発展の中で再発見・活用されてきた思想・方法論,また産業の発展に不可欠のものであった.本書は,デザインの実際からその歴史・思想までを一望するテキストである.
★内藤廣氏(建築家・東京大学名誉教授)推薦
はじめに
1 芸術・技術・デザイン
1 芸術・技術・デザイン/2 デザインのかたち
2 産業社会とデザイン
1 「デザイン」の誕生/2 「デザイナー」誕生/3 アメリカから日本へ/4 「商品デザイン」の完成/5 「デザインオリエンテッド」な商品づくり
3 日本企業とデザイン
1 インハウス・デザイナー/2 「企業デザイン」の系譜
4 デザインの今日的課題
1 エコロジーデザイン/2 「人間中心」のデザイン/3 「経験」のデザイン/4 サステナブル・コミュニティ/5 適量生産・「適正」デザイン
5 21世紀のポイエーシス
1 思考のミッシングリンク/2 希望なき時代の希望
Industrial Design Note
デザイン事例/デザイン解説/3 デザインの思想(計100項目)
【著者紹介】
青木 史郎
青木史郎:日本産業デザイン振興会理事/東京大学非常勤講師
内容説明
グッドデザイン賞を長年にわたり統括してきた著者による、18年間にわたる東京大学工学部での授業の集成。豊富な事例をもとに、デザインの役割と可能性を多角的に読み解く。
目次
1 デザインの知
2 産業社会とデザイン
3 日本企業とデザイン
4 デザインの今日的課題
5 二一世紀のポイエシス
インダストリアルノート―事例・解説・思想
デザイン関連書籍
著者等紹介
青木史郎[アオキシロウ]
1948年東京生まれ。1972年東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。同年日本産業デザイン振興会職員となる。中小企業へのデザイン導入など、経済産業省が主導するデザイン振興政策の企画と実施を継続的に担当。デザイン理論誌「デザインニュース」を創刊。1984年、グッドデザイン賞の制度改革にともない事業担当となる。1989年、全国的デザイン運動「’89デザインイヤー」を企画推進。1998年、グッドデザイン賞「民営化」にともない、制度をリニューアル。2001年同振興会理事。以降はグッドデザイン賞等のデザイン振興事業を統括、特にデザイン人材育成、デザインを通じてのアジア諸国・諸地域との連携を促進している。現在は、公益財団法人日本デザイン振興会常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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