内容説明
生命の起源と人工複製、発生と再生、進化と適応―ゆらぎ、安定性、力学系から、「生命」の本質に迫る。分野を超えてすべての読者に贈る書、待望の改訂版。
目次
生命システムはどのように研究したらよいだろうか
構成的生物学
動的システムとしての生命―準備
動的システムとしての生命―ゆらぎ、可塑性、相互作用
複製系における情報の起源
増殖する反応ネットワーク系での再帰性
細胞分化と発生過程の安定性
幹細胞システムと不可逆分化過程
形態形成と位置情報の生成
表現型と遺伝子型の進化
関連する他の課題―多細胞生物の個体性、ゆらぎと適応、表現型進化の関係
まとめと展望
著者等紹介
金子邦彦[カネコクニヒコ]
1956年、神奈川県横浜市に生まれる。1984年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)。日本学術振興会研究員、ロスアラモス研究所研究員を経て、1985‐90年、東京大学教養学部物理学教室助手。1990‐94年、東京大学教養学部基礎科学科助教授。1994年から東京大学教養学部基礎科学科教授。この間、1987‐88年、イリノイ大学で文部省在外研究員、1988‐89年、ロスアラモス研究所スタニスラフ・ウラムフェロー、1999年12月、フライブルグ大学客員教授、2002年から大阪大学大学院生命機能研究科客員教授。2004年10月からERATO複雑系生命総括(5年間)、2005年夏、エコールノルマル・リヨン校客員教授、2005年からサンタフェ研究所外部ファカルティ。現在、東京大学大学院総合文化研究科(駒場)教授。専門:生命基礎論(複雑系)、カオス、非平衡現象論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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