コレクション数学史
近世日本数学史―関孝和の実像を求めて

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  • サイズ A5判/ページ数 423,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130613552
  • NDC分類 419.1
  • Cコード C3041

出版社内容情報

算聖・関孝和の「実像」とは?多角的な視点から関の伝記を再考.国絵図作成と和算家との関わり,儒学と和算の相互連関などの話題や,建部賢弘や三宅尚斎,榊原霞洲といった人びともとりあげる.和算史研究に新たな地平を切り拓く書である.

目次

第1部 関孝和伝と和算史料(関孝和伝再考―「近代人」としての関孝和;関孝和伝再考―「算聖」としての関孝和;和算史料論)
第2部 近世前期の和算の諸相―儒学と測量(黎明;算と儒と;国絵図調進と和算家;三宅尚斎と阿蘭陀流町見術)
第3部 関孝和の数学をめぐる問題(遺題継承と関孝和―『発微算法』の異版の存在について;『括要算法』と『大成算経』;建部賢弘と榊原霞洲;山路主住と戸板保佑)

著者等紹介

佐藤賢一[サトウケンイチ]
1968年生まれ。1998年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。2000年、電気通信大学講師を経て、2003年より同助教授
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感想・レビュー

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きさらぎ

4
天才和算家として知られている関孝和だが、彼について残っている「史実」は実はほとんどない、と著者は書く。甲府藩士としての勤めや家族関係、関の著作とされている本。僅かなつてを丹念に辿り、史料批判を積み重ね、流布している「虚像」から関の「実像」を洗い出す作業が中々に快感。数学的な知識はほとんど必要ないので、通常の歴史書を読む感覚で読めばいい。儒学や測量とのつながりや、江戸時代の和算を取り巻く環境がまた面白い。崎門と木門の面々がちらちら顔を出すので、関心がある方にはその辺りも楽しめるのではないだろうか。2016/04/13

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