リーマンと代数関数論―西欧近代の数学の結節点

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リーマンと代数関数論―西欧近代の数学の結節点

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  • サイズ A5判/ページ数 303p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130613118
  • NDC分類 413.59
  • Cコード C3041

出版社内容情報

リーマン没後150年。ガウス、アーベル、リーマン、ヒルベルト……数学の巨人たちの夢の系譜をたどる。19世紀数学の中核に位置する代数関数論.さまざまな数学者たちが,どのように交わり,また,どのような思考の変遷を経てこの偉大なる理論が形成され,新たな道が拓かれていったのか.リーマンを軸に,論文と史実から読み解かれた数学の世界へ,精密で巧みな文章が読者を誘う.

まえがき



第1章 代数関数とは何か――オイラーの関数概念とその変容

 1 関数概念を振り返って

 2 関数の世界と曲線の世界

 3 ディリクレとコーシーの関数概念



第2章 カナリアのように歌う――リーマンの「面」の発見

 1 修行時代

 2 ベルリンの数学者たち

 3 学位論文まで

 4 コーシーの複素関数論

 5 リーマン面のアイデアを語る

 6 マジョーレ湖畔で終焉を迎える



第3章 楕円関数論のはじまり――楕円積分の等分と変換に関するアーベルの理論

 I 楕円関数論の二つの起源――萌芽の発見と虚数乗法論への道

  1 楕円関数論の二つの流れ――変換理論と等分理論

  2 ファニャノの楕円積分論

  3 変換理論の諸相

  4 楕円関数の等分に関するアーベルの理論

 II クレルレの手紙

  1 ペテルブルグとゲッチンゲンからの手紙

  2 ヤコビの言葉とルジャンドルの言葉

  3 ルジャンドルの所見

  4 ベルリンへの招待

 III アーベルとルジャンドルの往復書簡より

  1 ルジャンドルからアーベルへ(1828年10月25日)

  2 アーベルからルジャンドルへ(1828年11月25日)

  3 ルジャンドルからアーベルへ(1829年1月16日)



第4章 アーベル関数の理論――ヤコビの逆問題の探究

 I 「パリの論文」からアーベル関数論へ

  1 代数的微分式の積分

  2 アーベルの加法定理

  3 加法定理と微分方程式

  4 超楕円積分とヤコビ関数

  5 ヴァイエルシュトラスとヤコビの逆問題

  6 リーマンのアーベル関数論

  7 複素多様体と多変数関数論との別れ

 II アーベル積分の等分と変換に関するヤコビとエルミートの理論

  1 歴史的概観

  2 楕円積分と楕円関数

  3 アーベル積分とアーベル関数

  4 アーベルの加法定理

  5 ヤコビの逆問題

  6 2変数4重周期関数

  7 ヤコビの逆問題とリーマン面

  8 超楕円積分の等分と変換

  9 隠された領域――数論とアーベル積分論



第5章 多変数代数関数論の夢――リーマンを越えて

 1 ガウスの『アリトメチカ研究』とヒルベルトの第12問題

 2 岡潔の遺稿「リーマンの定理」と多変数代数関数論の夢



あとがき

参考文献

数学者人名表

索引



Bernhard Riemann and the Theory of Algebraic Functions: The Junction of Modern Mathematics in Western Europe

Masahito TAKASE

高瀬 正仁[タカセ マサヒト]
高瀬 正仁
高瀬正仁:元九州大学教授

内容説明

数学の巨人たちの夢の系譜をたどる。オイラー、ガウス、アーベル、ヤコビ、ヒルベルト、岡潔、…。関数概念のはじまりから、リーマンのアーベル関数論、そして多変数代数関数論へ。論文と史実から読み解かれた数学の世界へ、精密で巧みな文章が読者を誘う。

目次

第1章 代数関数とは何か―オイラーの関数概念とその変容(関数概念を振り返って;関数の世界と曲線の世界 ほか)
第2章 カナリアのように歌う―リーマンの「面」の発見(修業時代;ベルリンの数学者たち ほか)
第3章 楕円関数論のはじまり―楕円関数の等分と変換に関するアーベルの理論(楕円関数論の二つの起源―萌芽の発見と虚数乗法論への道;クレルレの手紙 ほか)
第4章 アーベル関数の理論―ヤコビの逆問題の探究(「パリの論文」からアーベル関数論へ;アーベル積分の等分と変換に関するヤコビとエルミートの理論)
第5章 多変数代数関数論の夢―リーマンを越えて(ガウスの『アリトメチカ研究』とヒルベルトの第12問題;岡潔の遺稿「リーマンの定理」と多変数代数関数論の夢)

著者等紹介

高瀬正仁[タカセマサヒト]
1951年、群馬県勢多郡東村(現在、みどり市)に生まれる。元九州大学教授。数学者、数学史家。専門は多変数関数論と近代数学史。歌誌「風日」同人。2008年、九州大学全学教育優秀授業賞受賞。2009年度日本数学会出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。