人口と感染症の数理―年齢構造ダイナミクス入門

イアネリ，ミンモ〈Ｉａｎｎｅｌｌｉ，Ｍｉｍｍｏ〉/稲葉 寿/國谷 紀良【著】

東京大学出版会（2014/05発売）

• サイズ A5判／ページ数 206p／高さ 21cm
• 商品コード 9784130613095
• NDC分類 334.1
• Cコード C3041

出版社内容情報

世界で数理人口学の基本書として広く読まれてきた名著に、最新の研究と文献を補完した待望の日本語版。

この30年の研究の発展により，めざましい発展をとげている数理人口学．年齢構造を考慮した人口・生物個体群ダイナミクスの数学的理論を主題とした，世界で広く読まれている基本書をベースに，最新の研究の発展を考慮して内容・文献を補完した待望の日本語版．

第1章　線形理論の基礎
第2章　線形理論の諸発展
第3章　非線形モデル
第4章　平衡点の安定性
第5章　大域的挙動
第6章　年齢構造をもつ人口における感染症流行
第7章　感染症流行における感染年齢構造
付録

本書は，Mimmo Iannelli, Mathematical Theory of Age-Structured Population Dynamics (Giardini Editori e Stampatori in Pisa, 1995)の全訳をベースに，加筆修正したものです．

【著者紹介】
ミンモ イアネリ
ミンモ・イアネリ：トレント大学教授

目次

第１章　線形理論の基礎
第２章　線形理論の諸発展
第３章　非線形モデル
第４章　平衡点の安定性
第５章　大域的挙動
第６章　年齢構造をもつ人口における感染症流行
第７章　感染症流行における感染年齢構造
付録Ａ　ラプラス変換
付録Ｂ　積分方程式論

著者等紹介

イアネリ，ミンモ［イアネリ，ミンモ］ ［Ｉａｎｎｅｌｌｉ，Ｍｉｍｍｏ］
１９４６年生まれる。１９６８年ローマ大学卒業。現在、トレント大学教授

稲葉寿［イナバヒサシ］
１９５７年生まれる。１９８２年京都大学理学部数学系卒業。現在、東京大学大学院数理科学研究科教授、Ｐｈ．Ｄ．

國谷紀良［クニヤトシカズ］
１９８５年生まれる。２０１３年東京大学大学院数理科学研究科博士後期課程修了。現在、神戸大学大学院システム情報学研究科講師、博士（数理科学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[PapaShinya]

どの分野にも、その分野の基本的な概念や特徴を含みながら単縦化されたトイ・モデルというものがある。量子力学では井戸型ポテンシャルだし、非線形動力学ならブリュッセレーターだ。形式人口学なら安定人口論モデル。これは、単性だし、出生率分布や死亡率分布を実データから拾ってきて、しかも時間的に変化しないなどと仮定している。けれど、実際に推計に使われているモデルは、これの修正版だし、実用に耐えるモデルはこれしかない。みたい。安定人口論モデルとその発展形をわかりやすく解説してくれているのが、本書。稲葉さんのより読みやすい

2024/01/22

[まやちゃん]

大学の先生が書いていたので読んだ。人口モデルは式だけ見ると単純だが、人口構成を考慮した途端にクソ難しい。でも考慮しないと意味ないで考慮しなければいけない。

2021/07/21

[こずえ]

感染症数理モデルで書籍化されてるものでたしか一番新しいやつ