日本の天気―その多様性とメカニズム

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日本の天気―その多様性とメカニズム

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  • サイズ A5判/ページ数 403p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784130607605
  • NDC分類 451.91
  • Cコード C3044

出版社内容情報

ゲリラ豪雨、強風、竜巻、洪水などの気象災害から、日本の四季の美しさまで、多種多様な天気の謎に迫る小倉気象学の決定版。

日本の四季の風物の美しさは素晴らしいが,その天気の移り変わりは時として暴走する.ゲリラ豪雨,強風,竜巻,洪水などのさまざまな気象災害は,気象学の進歩により筋道だてて理解することができるようになった.多種多様な天気の謎に迫る小倉気象学の決定版.

はじめに

第1章 お天気の移り変わりと天気系
 1.1 天気系とは
 1.2 いろいろなスケールの運動――気象の多重性
 1.3 雲・雨・雪などの降水過程
 1.4 現象の多重構造とスケール間の相互作用
第2章 グローバルスケールの擾乱
 2.1 ロスビー波
 2.2 エルニーニョと日本の天候
 2.3 ブロッキングと北日本の冷夏
 2.4 データ同化と再解析データ
第3章 多様性を生む4つの要因
 3.1 中緯度に位置していること
 3.2 大陸の東岸に位置していること
 3.3 水蒸気が豊富なこと
 3.4 アジア・モンスーンがあること
第4章 温帯低気圧の基礎的な考え方
 4.1 温帯低気圧像の変遷
 4.2 傾圧不安定波としての温帯低気圧
 4.3 疑似高・低気圧
 4.4 ストレッチ効果と渦の発達
第5章 前線形成のプロセス
 5.1 目の錯覚か
 5.2 前線形成のプロセス
 5.3 シャピロ・カイザーモデルと閉塞前線
 5.4 発達中の前線を巡る二次鉛直循環
 5.5 温帯低気圧に伴う流れと雲のパターン
第6章 渦位
 6.1 渦位とは何か
 6.2 渦位の逆算性
 6.3 寒冷低気圧
 6.4 凝結加熱と渦位の生成
 6.5 上層ジェットストリークの周りの鉛直循環
 6.6 上層と下層の低気圧の相互作用
第7章 低気圧の発生・発達に及ぼす凝結潜熱の影響
 7.1 コンピュータがなくても
 7.2 コンピュータがあれば
 7.3 傾圧不安定波に及ぼす凝結熱の影響――梅雨前線上の小低気圧
 7.4 梅雨前線と小低気圧の世代交代
第8章 台風並みに発達した低気圧
 8.1 南岸低気圧の場合
 8.2 日本海低気圧の場合
第9章 春の嵐を呼ぶ日本海低気圧
 9.1 2004年4月の日本海低気圧の場合
 9.2 温帯低気圧の熱帯低気圧化
 9.3 低気圧位相空間
第10章 亜熱帯低気圧
 10.1 秋雨前線上で生まれた亜熱帯低気圧
 10.2 上層のジェットストリークと亜熱帯低気圧
 10.3 グローバルに見た亜熱帯低気圧
第11章 ポーラーロウ
 11.1 北海の「白鳥」ポーラーロウ
 11.2 日本海のポーラーロウ
 11.3 グローバルに見たポーラーロウ
第12章 秋雨前線
 12.1 秋雨前線と熱帯低気圧の組み合わせ
 12.2 熱帯低気圧前方の先駆降雨現象(PRE)
第13章 深い湿潤対流と雷雨
 13.1 積乱雲のイニシエイション
 13.2 雷雨の分類
 13.3 関東地方の夏の雷雨の多様性
 13.4 局地的大雨による水害
第14章 メソ対流系
 14.1 積乱雲の組織化
 14.2 バックビルディング型の線状メソ対流系
 14.3 スコールライン
 14.4 ボウエコー
 14.5 ダウンバースト
第15章 竜巻
 15.1 竜巻の概観
 15.2 スーパーセルと中層のメソサイクロン
 15.3 スーパーセルに伴う竜巻
 15.4 台風に伴う竜巻
 15.5 ノンスーパーセル竜巻
 15.6 多重渦の竜巻――ベテラン竜巻ハンターの死
第16章 大雨と大雪
 16.1 平成20年8月末豪雨
 16.2 大気中の河
 16.3 晩秋の青森を襲った記録的な豪雨
 16.4 季節はずれに奄美大島を襲った記録的な大雨
 16.5 冬の日本海雪景色――水平ロール対流
 16.6 成人の日東京首都圏の大雪

おわりに
参考文献/索引

【著者紹介】
小倉 義光
小倉義光:イリノイ大学名誉教授

内容説明

四季の風物の美しさと、竜巻・台風・局地的豪雨などの気象災害。定評あるテキストの著者が多種多様な天気の謎に迫る。雑誌『天気』の好評連載を書籍化。

目次

お天気の移り変わりと天気系
グローバルスケールの擾乱
多様性を生む4つの要因
温帯低気圧の基礎的な考え方
前線形成のプロセス
渦位
低気圧の発生・発達に及ぼす凝結潜熱の影響
台風並みに発達した低気圧
春の嵐を呼ぶ日本海低気圧
亜熱帯低気圧
ポーラーロウ
秋雨前線
深い湿潤対策と雷雨
メソ対流系
竜巻
大雨と大雪

著者等紹介

小倉義光[オグラヨシミツ]
1922年神奈川県横須賀市に生まれる。1944年東京大学理学部地球物理学科卒業。東京大学特別大学院研究生、東京大学助手、米国ジョンズ・ホプキンズ大学航空学教室研究員、米国マサチューセッツ工科大学気象学教室研究員、東京大学海洋研究所長・同所教授、WMO/ICSU/GARP委員、イリノイ大学気象研究所長・同大学気象学教室主任教授、マサチューセッツ工科大学客員教授などを経て、現在、イリノイ大学名誉教授、日本気象学会名誉会員、アメリカ気象学会フェロー、理学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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galoisbaobab

2
「日本の天気」って軽いタイトルのクセして内容はガチです。さすが小倉義光さま。。。「一般気象学」から数式をなくしていろんな話題盛り込みましたーな内容ですが説明は難しすぎて素人にはわかりませんって本なのでタイトル買いしないように、と注意喚起しておきます。一般気象学も楽しめる人にとっては何で数式書いてないの???という中途半端さ・・・。どうせだったら「気象の辞典」とかを作ってもらいたいなー2016/04/18

serenade

1
一般気象学と同じ著者。日本にフォーカスした内容。第三章の日本の天気が多様性を生む要因が面白い。

まえぞう

1
表題は易しそうですが、中味はハードです。同じ著者の一般気象学が教科書とすれば、こちらは事例集がいっぱいの副読本という感じです。とにかく難しいんでついていけませんが、日本の周辺は湿気が多いので、特徴的な天気、特に降雨があるんだなあと何となく実感しました。2015/08/17

たかりゃん

0
一般気象学の小倉先生の最新本。内容は惑星スケール→総観スケール→メソスケールと変わっていくので体系的で、書いてあることは実際の事例集のような感じで、数式も多くないので読みやすい。一般気象学、総観気象学入門の次に読むと面白いです。2015/08/20

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