出版社内容情報
今日われわれが知りえた約150憶年のビッグバン宇宙史を,逆に現在の観測データから出発して探るのが観測的宇宙論である.とくに近年になって発見された新事実とデータをパラメター化して記述し,それらをより正確な宇宙像に結びつけ,将来を展望する.
内容説明
本書は、観測的宇宙論の考え方や方法を概観してもらうことを目的とした観測的宇宙論の入門編。読者としては、学部4回生、初めて宇宙論に接する大学院生、専門を異にする物理学の教員を想定した。
目次
第1章 宇宙の認識
第2章 宇宙の記述
第3章 宇宙パラメターの観測
第4章 非一様な宇宙
第5章 ビックバン宇宙史
第6章 21世紀の観測的宇宙論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
3
14-70赤70観測的宇宙論への招待…入門書です。★宇宙の歴史とは ①宇宙が誕生してから10の-11乗秒まで物質間の力が分岐した時代。②10の-11乗から38万年まで 未知の原初物質⇒クォーク⇒核子(陽子、中性子)⇒原子核⇒原子という一連のミクロ物質が形成された時代 ③38万年から現在まで 銀河が形成され進化してマクロ物質が形成されていった時代である。宇宙の「年齢」は137億年で、宇宙の膨張は加速していると、どうしてわかるのか。宇宙の歴史と現在の姿がいかにして解明されてきたか、その観測的な裏づけとは?2011/03/15