出版社内容情報
天然記念物ニホンヤマネ――かれらはどのような動物なのか.冬眠,繁殖,育児などの生態を詳述し,森に暮らすヤマネたちの保全や環境教育のさまざまな取り組みについて紹介する.永年にわたりヤマネたちと真摯に向き合ってきた「ヤマネ博士」の集大成!
第1章 日本の天然記念物――ヤマネの生物学概論
1 世界のヤマネ
2 ニホンヤマネ
第2章 フィールド――ヤマネ調査紀行
1 ヤマネ国内調査紀行
2 ニホンヤマネの分布
3 海外ヤマネ遠征調査
第3章 繁殖――飼育研究と野外研究
1 繁殖行動
2 出産期と交尾期
3 繁殖巣
第4章 育児――仔育てと成長
1 妊娠・出産・産仔数・性成熟
2 仔の形態と行動の成長
3 育児行動
第5章 ボーカルコミュニケーション――ヤマネの音声
1 ヤマネのことば
2 性行動の音声
3 仔の音声
4 外国産ヤマネの音声
第6章 冬眠――眠るヤマネ
1 “ねぼすけ”のヤマネ
2 冬眠場所・冬眠姿勢・単独冬眠
3 冬眠と体温
4 日内休眠
5 冬眠誘因
6 覚醒プロセス
7 地域による冬眠期間
8 外国産ヤマネの冬眠との比較
9 ヤマネ,宇宙への夢
第7章 保全――ヤマネとの共生を求めて
1 ともに生きるために
2 ヤマネトンネルとヤマネブリッジ
3 アニマルパスウェイ
4 樹上動物のためのコリドー開発と普及の活動
5 ヤマネ保護と開発
第8章 ヤマネと文化――コダマネズミとドウマウス
1 ヤマネと日本の人々
2 ヨーロッパの人々と今
第9章 環境教育――ヤマネに学ぶ
1 環境教育との出会い
2 あなたも調査員
3 やまねミュージアムからの環境教育
4 ヤマネを通した市民への環境意識醸成
5 巣箱づくりによる環境教育
6 テレビ・絵本・雑誌などによる環境教育
Natural History of the Japanese Dormouse: Wildlife Conservation and Environment Education
Shusaku MINATO
湊 秋作[ミナト シュウサク]
著・文・その他
目次
第1章 日本の天然記念物―ヤマネの生物学概論
第2章 フィールド―ヤマネ調査紀行
第3章 繁殖―飼育研究と野外研究
第4章 育児―仔育てと成長
第5章 ボーカルコミュニケーション―ヤマネの音声
第6章 冬眠―眠るヤマネ
第7章 保全―ヤマネとの共生を求めて
第8章 ヤマネと文化―コダマネズミとドウマウス
第9章 環境教育―ヤマネに学ぶ
著者等紹介
湊秋作[ミナトシュウサク]
1952年和歌山県に生まれる。1976年都留文科大学文学部卒業。1990年兵庫教育大学大学院学校教育研究科修了。1993年京都大学大学院理学研究科より博士号(理学博士)を取得。和歌山県本宮町(現・田辺市)などで24年間、小学校教師を務める。関西学院大学教育学部教授、ニホンヤマネ保護研究グループ会長、関西学院大学SDGs・生物多様性研究センター長、(一社)アニマルパスウェイと野生生物の会会長、清泉寮やまねミュージアム館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。