出版社内容情報
なぜ細胞内共生説は自明とされ,マーギュリスは創始者と名乗れたのか.その経緯について文献を読み解きながら明らかにし,ゲノム解析技術が発達した現在における新知見を紹介しながら,細胞内共生説をどのようにとらえ直すべきかを提案する.
まえがき
凡例
序 章 細胞内共生説――その意味と謎
第I部 細胞内共生説の歴史的展開とそれをめぐる人々
第1章 細胞内共生説のあゆみ
第2章 細胞内共生説を初めて提唱したメレシコフスキー
第3章 20世紀前半の細胞内共生についての諸説
第4章 マーギュリスの細胞内共生説の再考
第5章 1960?1970年代における細胞内共生説の動向
第II部 色素体の細胞内共生説の科学的再検討
第6章 オルガネラの細胞内共生に関する現代の考え方
第7章 葉緑体とシアノバクテリアの連続性と不連続性
第8章 「細胞内共生」という事象の再検討
終 章 細胞内共生説とは何か
あとがき
佐藤 直樹[サトウ ナオキ]
著・文・その他
内容説明
なぜ細胞内共生説は定説となり、マーギュリスは創始者とされたのか。生物学の基礎知識とされる、この概念に潜む根源的な謎。文献を丁寧にたどって歴史を読みとき、最先端のゲノム解析技術を駆使しながら、定説の再考を迫る一冊。科学史とゲノムサイエンスを俯瞰する新たな挑戦。
目次
細胞内共生説―その意味と謎
1 細胞内共生説の歴史的展開とそれをめぐる人々(細胞内共生説のあゆみ;細胞内共生説を初めて提唱したメレシコフスキー;二十世紀前半の細胞内共生についての諸説;マーギュリスの細胞内共生説の再考;一九六〇~一九七〇年代における細胞内共生説の動向)
2 色素体の細胞内共生説の科学的再検討(オルガネラの細胞内共生に関する現代の考え方;葉緑体とシアノバクテリアの連続性と不連続性;「細胞内共生」という事象の再検討)
細胞内共生説とは何か
著者等紹介
佐藤直樹[サトウナオキ]
1953年岐阜市に生まれる。1981年東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得後退学。東京大学理学部助手、東京学芸大学教育学部助教授、埼玉大学理学部教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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