“少年”と“青年”の近代日本―人間形成と教育の社会史

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“少年”と“青年”の近代日本―人間形成と教育の社会史

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  • サイズ A5判/ページ数 450,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130562256
  • NDC分類 379.3
  • Cコード C3037

出版社内容情報

共同体の危機と国民の空間に生まれた〈少年〉〈青年〉の概念と、日本近代における〈教育〉の誕生を描き出す。

人が生まれ育ち,何者かになってゆく過程におとずれた「近代日本」とは何であったか.伝統的共同体の危機と国民の空間に生まれた〈青年〉の概念の起源と展開から,メディア空間における〈少年〉(少女)の誕生までを,近代における〈教育〉の意味を照射しながら描き出す.

はじめに
序 章 近代日本における〈教育〉と〈青年〉の概念
 1 〈教育〉の概念と言葉の用法
 2 〈教育〉と〈教化〉と〈形成〉の区別
 3 エデュケーションの翻訳語としての教育
 4 植木枝盛の教育論と「開発進達」の思想
 5 公教育におけるエデュケーションの系と「教+育」の系
 6 福沢諭吉の『学問のすゝめ』と青年期の教育
 7 日本社会における人づくり文化の多様性と重層性
 8 本書の構成

第一部 〈一人前〉にむけて――近世共同体社会の人間形成
第1章 民衆の子育ての習俗とその思想
 1 村共同体と子ども
 2 人間形成の思想と方法
第2章 近世社会の家族と子育て
 1 小農自立と村の子育ての習俗
 2 近世農村の発展と養育への関心
 3 都市の町人たちの子育て
第3章 若者の形成と若者組
 1 若者組と若者たちの形成
 2 権力による取り締まりと若者組の変容

第二部 〈若者〉と〈青年〉の社会史――近世から近代へ
第1章 共同体の解体と〈青年〉の出現
 1 共同体から近代社会へ
 2 日本社会と〈青年〉
 3 青年期教育の二重構造と社会史の視点
 4 女性の青年期
第2章 〈青年〉の社会史――山本滝之助の場合
 1 「田舎青年」論と山本滝之助
 2 『山本滝之助日記』の分析
第3章 〈修養〉の成立と展開
 1 〈修養〉の社会史研究に向けて
 2 明治初期啓蒙思想と修養
 3 初期修養論の継承と深化
 4 修養論の多様な展開
 5 新しい青年期の登場と修養ブーム
 6 新渡戸稲造の修養論
 7 修養論からの教養論の分岐とその後の展開
 8 修養論の大衆化・通俗化とその担い手
 9 青年の自己教育運動の展開と修養の再編
 10 修養と教養の戦後史
第4章 〈修養〉の大衆化――野間清治と講談社の出版事業
 1 野間清治における修養論の成立とその特徴
 2 講談社の出版事業における修養論の展開
 3 講談社少年部における修養の実践的展開――「模範少年」の育成をめざして

第三部 近代化の進行と教育文化
第1章 〈少年〉概念の成立と少年期の出現――雑誌『少年世界』の分析を通して
 1 雑誌『少年世界』編集者の意図と読者層
 2 〈少年〉概念の混乱と整理
 3 〈少年〉たちの人生選択と学校
第2章 1920?30年代における児童文化論・児童文化運動の展開
 1 児童文化の概念
 2 よい文化を与えたいという立場
 3 文化の製作者として子どもを捉える立場
 4 社会的実践主体として子どもを捉える立場
 5 子ども研究の進展と発達論的な視点
第3章 青少年の自己形成と学校文化
 1 学歴社会と中等教育
 2 戦前日本の受験問題
 3 高等女学校の学力問題
 4 戦争と中等教育の崩壊
 5 戦後教育改革と新制中学校

あとがき
収録論文初出一覧
索引

【著者紹介】
田嶋 一
田嶋 一:國學院大學文学部教授

目次

近代日本における“教育”と“青年”の概念
第1部 “一人前”に向けて―近世共同体社会の人間形成(民衆の子育ての習俗とその思想;近世社会の家族と子育て;若者の形成と若者組)
第2部 “若者”と“青年”の社会史―近世から近代へ(共同体の解体と“青年”の出現;“青年”の社会史―山本滝之助の場合;“修養”の成立と展開;“修養”の大衆化―野間清治と講談社の出版事業)
第3部 近代化の進行と教育文化(“少年”概念の成立と少年期の出現―雑誌『少年世界』の分析を通して;一九二〇‐三〇年代における児童文化論・児童文化運動の展開;青少年の自己形成と学校文化)

著者等紹介

田嶋一[タジマハジメ]
1947年埼玉県生まれ。1966年埼玉県立熊谷高等学校卒業。1971年東京大学教育学部卒業。1978年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、國學院大學教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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