町並み保存運動の論理と帰結―小樽運河問題の社会学的分析

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町並み保存運動の論理と帰結―小樽運河問題の社会学的分析

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  • サイズ A5判/ページ数 504p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130561143
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C3036

出版社内容情報

日本における歴史的景観保存運動のさきがけとなった小樽運河.当事者たちの語りを丹念に追いつつ,開発がある種の必然でもあった都市の社会史,住民たちの語りが共同性を得てゆくプロセス,今日に至る観光都市化のアンビバレンツをも複層的に見つめ,町並み保存の「意味」を問う.著者による33年間のフィールドワークが結実した,圧倒的なモノグラフ.

はじめに

第1章 なぜ町並みを保存するのか――問題の所在と分析の方法

第2章 対象としての歴史的環境――町並み保存運動の勃興とその意味

第3章 札幌を恨む都市――港湾商業都市・小樽の都市史

第4章 変化の論理――小樽市行政にとっての運河問題

第5章 保存の論理――保存運動にとっての運河問題

第6章 小樽は何を得て,何を失ったのか――「ポスト運河論争」期の景観変化

第7章 保存とは変化することである

おわりに

[資料篇]

 現地調査実施記録

 小樽運河問題関連年表

 調査対象地区図面

 小樽景観変化定点観測調査・集計一覧

 建物利用状況経年変化調査



WHY PLACE MATTERS: A Sociological Study on a Historic Preservation Movement in Otaru, Japan, 1965-2016

Saburo HORIKAWA



堀川 三郎[ホリカワ サブロウ]
著・文・その他

目次

第1章 なぜ景観を保存するのか―問題の所在と分析の方法
第2章 対象としての歴史的環境―町並み保存運動の勃興とその意味
第3章 札幌を恨む都市―港湾商業都市・小樽の都市史
第4章 変化の論理―小樽市行政にとっての運河問題
第5章 保存の論理―保存運動にとっての運河問題
第6章 小樽は何を得て、何を失ったのか―「ポスト運河論争」期の景観変化
第7章 保存とは変化することである
資料篇

著者等紹介

堀川三郎[ホリカワサブロウ]
1962年生まれ。法政大学社会学部教授。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程修了、博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員、千葉大学文学部社会学講座助手を経て、1997年、法政大学社会学部専任講師に着任。2007年、同教授。この間、東京大学大学院人文社会系研究科客員助教授(2001~2002年度)、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員(2004~2005年度)、慶應義塾大学大学院社会学研究科訪問教授(2013年度)、ハーヴァード大学ライシャワー研究所連携研究員(2013年~現在)を歴任。専門は環境社会学、都市社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アメヲトコ

6
70年代から80年代前半にかけて盛り上がった小樽運河保存運動と、その後の小樽の町の観光化をテーマとして、都市社会学の視点から、関係する主体の論理と運動がもたらしたものを分析した一冊。建築史・都市史の研究手法を援用しつつ、社会学らしい「人」に着目した長年にわたるフィールドワークの成果は緻密で、とりわけ第5章における関係者のライフヒストリー分析と保存の論理の分析は圧巻。横組みはやや読みづらいですが、レイアウトやフォント選定にも自らこだわったという著者のこだわりにも共感です。2020/11/06

Nさん

3
小樽運河をめぐる包括的な研究書。機能的に時代遅れとなった運河を行政は〝空間〟的に開発し直そうとした。一方、保存派は小樽固有の〝場所〟性を見出そうとした。筆者は、長期に渡る丹念な取材から運動に参加したアクター達の理念の微妙な違いを炙り出す。後に小樽は観光都市として発展することとなるが、観光に寄与した町並みが、観光によって失われつつある皮肉な現実をもたらす。小樽は開発vs保存という政治的アリーナから、保存的開発という経済的アリーナへと移行したが、待ち受けていたものは主体不在の野放図な発展だったのかもしれない。2018/12/30

古屋のユニコーン

0
小樽や景観保存に興味のある人にオススメ。 タイトルからはわからないかもしれないが、表紙の地図は小樽運河周辺のものである。 小樽運河を埋めて道路を建設しようとする行政を「変化の論理」、対して小樽運河を保存しようする人びとを「保存の論理」として論を進めていく。そして、最終的には「保存とは変化することである」という言葉へと繋がっていく。 反対運動の起きるような現場を捉えたものとして、『新幹線公害』も、行政とそれに反対するものの論理の違いに焦点当てた意欲作であった。2018/04/22

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