出版社内容情報
一日一日が工夫と葛藤の連続。ある全身性障害者の自立生活(介助者を得て施設や実家を出て暮らすこと)、その20年をつぶさに聴く。自立生活(介助者を得て施設や実家を出て暮らすこと)の日常の現実,当事者の心情はどのようなものなのか.
長く自立生活をおくる一人の障害者への聴きとりをとおして,日々に尽きない難問や葛藤,それに対する工夫や思いを詳細に,そして生き生きと描き出す.
はじめに
第1章 介助者という他人について
1 寄宿舎から学生寮へ
2 介助者への遠慮
3 介助者を察する
4 他人だからこわい
5 投手と捕手のように
第2章 ピアカウンセリングの経験
1 気持ち悪いけど必要
2 日日の生活
3 言わない,ということ
4 言う,ということ
第3章 障害当事者の主体性と非力
1 介助者の無能
2 シフトとモード
3 介助者を「もっていく」面倒について
4 障害者の悲しさ
第4章 自立生活の手間と厄介
1 さしみのしょうゆ
2 発散のゆくえ
3 コーディネーター
4 適当にすませることの困難
第5章 介助者を育てる
1 介助者の本分
2 職業としての介助
3 自立生活,その不確か
4 関係としての自立生活
補 論 聴きとりの背景
1 第1章 介助者という他人について
2 第2章 ピアカウンセリングの経験
3 第3章 障害当事者の主体性と非力
4 第4章 自立生活の手間と厄介
5 第5章 介助者を育てる
A DAILY LIFE OF INCONVENIENCE FREEDOM: Independent Living of a Person with Severe Disability
Arata TOKIOKA
時岡 新[トキオカ アラタ]
時岡 新
時岡 新:金城学院大学国際情報学部准教授
目次
第1章 介助者という他人について
第2章 ピアカウンセリングの経験
第3章 障害当事者の主体性と非力
第4章 自立生活の手間と厄介
第5章 介助者を育てる
補論 聴きとりの背景
著者等紹介
時岡新[トキオカアラタ]
1970年長野県生まれ。1992年筑波大学第一学群社会学類卒業。1994年筑波大学大学院修士課程環境科学研究科修了。2000年筑波大学大学院博士課程社会科学研究科単位取得退学。筑波大学技官、金城学院大学現代文化学部講師を経て、金城学院大学国際情報学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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