出版社内容情報
ワークフェア、ジェンダー・エクィティ、グローバル化などのイシューをとおして、公正な社会のありかたを探究する。
公共性に関わる領域は,福祉社会学の重要な研究分野のひとつである.とりわけ労働・家族・ジェンダーなど,社会学固有の領域と交錯させながら社会政策の問題をとりあげながら,ワークフェア,ジェンダー・エクィティ,グローバル化などのイシューをとおして,公正な社会のありかたを探究する.
1章 公共性の福祉社会学・序説(武川正吾)
I 市民社会の公正
2章 ワークフェアと労働―ニューヨーク市の労働体験事業(小林勇人)
3章 ジェンダー・エクイティと福祉国家(下夷美幸)
4章 子どもにとっての公正(阿部 彩)
II 福祉社会と市民権
5章 シティズンシップの福祉社会学(亀山俊朗)
6章 共生社会における関係性と差別(三重野卓)
III グローバル化する福祉社会学
7章 ユーロ危機と「ヨーロッパ社会モデル」のゆくえ(下平好博)
8章 ポスト「三つの世界」論の可能性――比較福祉国家研究における類型論と段階論(金成垣)
9章 ヨーロッパにおける社会サービスの市場化と準市場の理論(平岡公一)
IV 福祉社会学への期待
10章 権力・承認・福祉社会――政治学的視点から(宮本太郎)
11章 経済学で福祉を評価すると(橘木俊詔)
12章 社会学と福祉研究(富永健一)
13章 福祉社会学と社会福祉学(岩田正美)
【著者紹介】
武川正吾:東京大学大学院人文社会系研究科教授
目次
公共性の福祉社会学・序説
1 市民社会の公正(ワークフェアと労働―ニューヨーク市の労働体験事業;ジェンダー・エクイティと福祉国家;子どもにとっての公正)
2 福祉社会と市民権(シティズンシップの福祉社会学;共生社会における関係性と差別)
3 グローバル化する福祉社会学(ユーロ危機と「ヨーロッパ社会モデル」のゆくえ;ポスト「三つの世界」論の可能性―比較福祉国家研究における類型論と段階論;ヨーロッパにおける社会サービスの市場化と準市場の理論)
4 福祉社会学への期待(権力・承認・福祉社会―政治学的視点から;経済学で福祉を評価すると;社会学と福祉研究;福祉社会学と社会福祉学)
著者等紹介
武川正吾[タケガワショウゴ]
1955年東京都生まれ。1984年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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