アイドル/メディア論講義

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アイドル/メディア論講義

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784130530248
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C1036

出版社内容情報

メディアの可能性と矛盾を一身に体現し、私たちの振る舞いの核を形作る〈アイドル〉とメディアとの関係をメディア論から解きほぐす。メディアなしには存在できない〈アイドル〉は,メディアの可能性と矛盾を一身に体現している.また私たちはメディアを介したアイドルの振る舞いに意識・無意識に関係なく影響を受けている.そんな〈アイドル〉とメディアの絡み合いをメディア論の知見から解きほぐす.未来への開けとしての〈アイドル〉に向かって.

【帯文:ライムスター宇多丸氏(ラッパー/ラジオパーソナリティ)】

「アイドルとメディア論を学ぶなら――我々が日々当たり前のように触れ,楽しんでいるこの文化の本質が,絶妙な距離感を保ちつつ,丁寧に丁寧に解きほぐされてゆく……ありそうでなかった〈アイドル論〉,東大出版会から出てるのは伊達じゃない!(笑)」

0 はじめに:なぜ〈アイドル〉か?



1 1980/〈アイドル〉のふたつのモデル

山口百恵の誕生/蒼い時/アイドルのふたつのモデル/アイドルグループと「卒業」



2 〈スタ-〉と〈タレント〉/ネオTV

〈タレント〉の誕生/ネオTV化する80年代/映画の〈スター〉



3 映画の時間とテレビの時間/メディアの現象学

「時間対象」としての映画/テレビの時間/〈スター〉の時間/〈タレント〉の時間



4 成長する〈アイドル〉/〈アイドル〉の現象学

メディアの現象学と「シネマティックな身体」/〈スター〉/〈アイドル〉



5 教育する〈アイドル〉/メディア・ハビトゥス

成長のドキュメンタリー/「プロダクト」より「プロジェクト」/涙サプライズ/〈アイドル〉の「ハビトゥス」/「○○力」/メディア・ハビトゥス



6 コミュニケ-ション文化と〈アイドル〉/リアル化するメディア環境

リアルTV/リアルTVと〈リアル・アイドル〉――ドキュメンタリーとフィクションの混淆/リアルTV時代のバラエティ番組とアイドルグループ/関係性のドラマを生きること――ドキュメンタリーが描き出すAKBと〈ネオ・アイドル〉



7 〈キャラ〉と〈アイドル〉/拡張されたリアリティ

〈キャラ〉とは?/「キャラ消費」/〈キャラ〉と「キャラクター」の循環/ももクロと〈キャラ〉



8 〈アイドル〉の歌う「卒業」/過去志向から未来志向へ

卒業を歌う〈アイドル〉――80年代/卒業ソングの70年代/AKBが歌う卒業/ゼロ年代の卒業ソング



9 ライブ時代のアイドル/コミュニケ-ションコミュニティ

「エール」/コミュニケーション・コミュニティ/ライブ文化とアウラ――拡張されたリアリティパフォーマンス/パフォーマティヴ/アイドルの〈約束〉



10 おわりに:それでもなお〈アイドル〉か!?



アイドル論/メディア論のためのブックガイド<br>



Idol Culture: through the Prism of Media Theory

Kenji NISHI

西 兼志[ニシ ケンジ]
西 兼志
西 兼志:成蹊大学文学部教授

目次

0 はじめに―なぜ“アイドル”か?
1 一九八〇/“アイドル”のふたつのモデル
2 “スター”と“タレント”/ネオTV
3 映画の時間とテレビの時間/メディアの現象学
4 成長する“アイドル”/“アイドル”の現象学
5 教育する“アイドル”/メディア・ハビトゥス
6 コミュニケーション文化と“アイドル”/リアル化するメディア環境
7 “キャラ”と“アイドル”/拡張されたリアリティ
8 “アイドル”の歌う「卒業」/過去志向から未来志向へ
9 ライブ時代の“アイドル”/コミュニケーション・コミュニティ
10 おわりに―それでもなお“アイドル”か!?

著者等紹介

西兼志[ニシケンジ]
1972年生。成蹊大学文学部教授。メディア論。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学、グルノーブル第3大学大学院博士課程修了(情報コミュニケーション学博士)、グルノーブル第2大学大学院博士課程修了(哲学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

内島菫

22
アイドルには興味はないが、最近のアイドルの集団性と商法には、いまだに終わらない世紀末性とでもいうようなものを感じる。そこには本書で指摘されている、アイドルの未来志向性と「卒業」の制度化による終わることと終らないことという相反するものの取り込みが関係しているだろう。いつまでも終わらない現在の先送り状況が生み出す、どこか無責任な自己責任化時代の裏返しを彼女たちが体現し、前向きさに再利用することで世界の今目の前に進行している崩壊の一端を担っているように思えてならない(本書はそういう方向の論考ではないが)。2017/05/27

センケイ (線形)

6
見る限りでは章ごとに適切かつ話が膨らむような文献が引かれており、こういう地に足のついたエンタメの研究に憧れる。芸能やJ-POP、映画といった隣接分野およびその歴史も参照されており、エンタメ全体の知見が膨らむのもありがたいところ。アイドルアニメにはほぼ一切触れていないが、ここで得た知見や分析の仕方は、アイドルアニメにも必ず役立つものになるだろう。2020/10/24

田中峰和

3
71年、「17歳」でデビューした南沙織をアイドルの起源とする説が一般的。その後、山口百恵が70年代を駆け抜け80年に引退。入れ替わりに松田聖子が登場する。終わるアイドルが百恵なら終わらないアイドルが聖子。その後も終わろうとしないのが聖子だった。翻ってAKB48、個々のメンバーは終わるが看板は終わらない。AKB以前のアイドルは遠い存在だったが、彼女たちは会えるアイドルとして身近感を演出。そこに著者はハビトゥスを見出す。ドジな前田敦子は高橋みなみの援助で成立する。日々の行い、人間関係までが芸能活動になった。2017/06/20

富士さん

2
今まで読んできたアイドル論の中で、一番理屈っぽい、メディア理論寄りのものでした。しかし、大方のアイドル論と言っていることは変わらない。アイドルとは成長を見せ物として売るショービジネスであり、ファンは成長過程を伴走する楽しみを消費するものであるということ。その点、完成したイメージを売るスターとも違うし、視聴者と同じ時間を共有しながらアドリブで場を捌くタレントとも違う。もちろん、歌や演技という芸だけを消費するものでもない。理屈っぽいだけ、アイドルという存在が他の存在とどのように違うかが明快に把握できます。2023/10/19

アルパカメタル

2
キャラ消費なんだよよな...結局はアイドルを推すことって...。人間としての実体を持ったあの子と、私が推してるアイドルであるあの子は絶対にイコールではない(≒くらいの存在)2022/08/13

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