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出版社内容情報
メディアの可能性と矛盾を一身に体現し、私たちの振る舞いの核を形作る〈アイドル〉とメディアとの関係をメディア論から解きほぐす。メディアなしには存在できない〈アイドル〉は,メディアの可能性と矛盾を一身に体現している.また私たちはメディアを介したアイドルの振る舞いに意識・無意識に関係なく影響を受けている.そんな〈アイドル〉とメディアの絡み合いをメディア論の知見から解きほぐす.未来への開けとしての〈アイドル〉に向かって.
【帯文:ライムスター宇多丸氏(ラッパー/ラジオパーソナリティ)】
「アイドルとメディア論を学ぶなら――我々が日々当たり前のように触れ,楽しんでいるこの文化の本質が,絶妙な距離感を保ちつつ,丁寧に丁寧に解きほぐされてゆく……ありそうでなかった〈アイドル論〉,東大出版会から出てるのは伊達じゃない!(笑)」
0 はじめに:なぜ〈アイドル〉か?
1 1980/〈アイドル〉のふたつのモデル
山口百恵の誕生/蒼い時/アイドルのふたつのモデル/アイドルグループと「卒業」
2 〈スタ-〉と〈タレント〉/ネオTV
〈タレント〉の誕生/ネオTV化する80年代/映画の〈スター〉
3 映画の時間とテレビの時間/メディアの現象学
「時間対象」としての映画/テレビの時間/〈スター〉の時間/〈タレント〉の時間
4 成長する〈アイドル〉/〈アイドル〉の現象学
メディアの現象学と「シネマティックな身体」/〈スター〉/〈アイドル〉
5 教育する〈アイドル〉/メディア・ハビトゥス
成長のドキュメンタリー/「プロダクト」より「プロジェクト」/涙サプライズ/〈アイドル〉の「ハビトゥス」/「○○力」/メディア・ハビトゥス
6 コミュニケ-ション文化と〈アイドル〉/リアル化するメディア環境
リアルTV/リアルTVと〈リアル・アイドル〉――ドキュメンタリーとフィクションの混淆/リアルTV時代のバラエティ番組とアイドルグループ/関係性のドラマを生きること――ドキュメンタリーが描き出すAKBと〈ネオ・アイドル〉
7 〈キャラ〉と〈アイドル〉/拡張されたリアリティ
〈キャラ〉とは?/「キャラ消費」/〈キャラ〉と「キャラクター」の循環/ももクロと〈キャラ〉
8 〈アイドル〉の歌う「卒業」/過去志向から未来志向へ
卒業を歌う〈アイドル〉――80年代/卒業ソングの70年代/AKBが歌う卒業/ゼロ年代の卒業ソング
9 ライブ時代のアイドル/コミュニケ-ションコミュニティ
「エール」/コミュニケーション・コミュニティ/ライブ文化とアウラ――拡張されたリアリティパフォーマンス/パフォーマティヴ/アイドルの〈約束〉
10 おわりに:それでもなお〈アイドル〉か!?
アイドル論/メディア論のためのブックガイド<br>
Idol Culture: through the Prism of Media Theory
Kenji NISHI
西 兼志[ニシ ケンジ]
西 兼志
西 兼志:成蹊大学文学部教授
目次
0 はじめに―なぜ“アイドル”か?
1 一九八〇/“アイドル”のふたつのモデル
2 “スター”と“タレント”/ネオTV
3 映画の時間とテレビの時間/メディアの現象学
4 成長する“アイドル”/“アイドル”の現象学
5 教育する“アイドル”/メディア・ハビトゥス
6 コミュニケーション文化と“アイドル”/リアル化するメディア環境
7 “キャラ”と“アイドル”/拡張されたリアリティ
8 “アイドル”の歌う「卒業」/過去志向から未来志向へ
9 ライブ時代の“アイドル”/コミュニケーション・コミュニティ
10 おわりに―それでもなお“アイドル”か!?
著者等紹介
西兼志[ニシケンジ]
1972年生。成蹊大学文学部教授。メディア論。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学、グルノーブル第3大学大学院博士課程修了(情報コミュニケーション学博士)、グルノーブル第2大学大学院博士課程修了(哲学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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内島菫
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田中峰和
富士さん
アルパカメタル