出版社内容情報
東日本大震災とその後の経験のなかから、現代日本社会における新たな自立と支援の姿、コミュニティの諸相を考察する。【全2巻】
巨大災害の発生という緊急時,市民社会には寄付やボランティアなどの「連帯経済」が立ち現われ,人びとは共同性へとつきうごかされる.東日本大震災とその後の経験のなかから,現代日本社会における新たな自立と支援の姿,コミュニティの諸相を考察する.【全2巻/第2巻は2015年8月下旬刊行予定】
I 市民社会と「連帯経済」
1章 モラル・エコノミーとボランティア経済――〈災害時経済〉のもうひとつの経済秩序(似田貝香門)
2章 グローバル・リスク社会から連帯社会へ――原発災害と市民社会(斉藤日出治)
3章 災害の空間・時間構造と市民的公正(八木紀一郎)
4章 巨大災害と市場・政府・コミュニティ(澤田康幸)
[コラム1]東北の復興に思う(岸田省吾)
II 災害復興とコミュニティ
5章 関東大震災の予見と防災対策(鈴木 淳)
[コラム2]防災と「建築基本法」思想(神田 順)
6章 減災・復興と都市計画・まちづくり(室崎益輝)
7章 大槌から見える“安全の文化”への新たな道(岩崎 敬)
8章 復興とコミュニティ論再考――連携協働復興のコミュニティ・デザインにむけて(小泉秀樹)
9章 「仮設市街地」による協働復興(森反章夫)
[コラム3]東日本大震災における〈贈与のパラドックス〉の諸相(仁平典宏)
10章 帰属としてのコミュニティ――原発被災コミュニティのひとつのかたち(吉原直樹)
11章 コミュニティの問題にとりくみだした建築界(五十嵐太郎)
あとがき
【著者紹介】
似田貝 香門
似田貝香門:東京大学名誉教授
内容説明
「東京大学被災地支援ネットワーク」を中心に、東日本大震災の支援に立ち上がった研究者たちは、何を思い、何にぶつかったのか。
目次
1 市民社会と「連帯経済」(モラル・エコノミーとボランティア経済―“災害時経済”のもうひとつの経済秩序;グローバル・リスク社会から連帯社会へ―原発災害と市民社会;災害の空間・時間構造と市民的公正;巨大災害と市場・政府・コミュニティ)
2 災害復興とコミュニティ(関東大震災の予見と防災対策;減災・復興と都市計画・まちづくり;大槌から見える“安全の文化”への新たな道;復興とコミュニティ論再考―連携協働復興のコミュニティ・デザインにむけて;「仮設市街地」による協働復興―陸前高田市長洞集落の住民組織活動の考察;帰属としてのコミュニティ―原発被災コミュニティのひとつのかたち;コミュニティの問題にとりくみだした建築界)
著者等紹介
似田貝香門[ニタガイカモン]
東京大学名誉教授(社会学)
吉原直樹[ヨシハラナオキ]
大妻女子大学社会情報学部教授・東北大学名誉教授(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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