出版社内容情報
豊かな社会になり,国民の多くが中流意識を持つようになったとはいえ,所得や財産,学歴や職業,性差やライフスタイルなどの不平等が存在している.階層研究をリードする二人の著者が,戦後から現在にいたる日本社会の階層と不平等の全体像を平明に解説する.
内容説明
本書では、まず、日本社会の変化とこれまでの階層研究の問題点を概観した後、学歴社会、職業的キャリア、階層意識、ジェンダーという四つのトピックをとりあげて、「豊かな」社会の中で浮かび上がってきた問題を中心に検討を加えた。最後に、現代のそして「豊かな」社会における「階層」の意味について考察している。
目次
1章 階層はどう変わったか
2章 なくならない学歴社会
3章 職業的キャリアの構造
4章 変容する政治と階層意識
5章 ジェンダーと階層
6章 新しい階層社会のゆくえ