出版社内容情報
マーストリヒト体制が出発し統合に向けて確実に歩を進めながら,多様な民族・地域の自己主張に揺れ,紛争や葛藤に直面する現代ヨーロッパ.辺境のコルシカ,アルザス,南ティロル,カタルーニャにも鋭い観察の眼を向け,新たな共生のための課題を探る.
目次
序 なぜヨーロッパなのか
1 マーストリヒト体制とヨーロッパ・デモクラシーの課題
2 ヨーロッパにおける「民族」の現在
3 コルシカとアルザス
4 共生の枠組が生まれるか
5 ヨーロッパのカタルーニャへ
6 「相違への権利」から「統合」へ
7 どのような「移民国」へ、か
8 家族問題のなかの西欧移民たち
終りに―いくつかの展望