出版社内容情報
イギリスの教育社会学者たちが、現代の教育社会を描き出したリーディングス最新版の訳書第2巻。巻末には編訳者の論文を収録。
イギリスの教育社会学者たちが編んだ,定評あるリーディングス最新版の訳書第2巻.急激な社会変動は教育の場における文化を変貌させ,さまざまな問題が現出している.本書は各国の興味深い事例を交えつつ,現代の教育社会を描き出す.第2巻の編訳者による論文を巻末に収録.
1章 統治性と教育社会学(C・マッカーシー、G・ディミトリアディス/大田直子訳)
2章 新しい家族とフレキシブルな労働(M・カーノイ/平沢和司訳)
3章 社会的相続と機会均等政策(G・エスピン?アンデルセン/小内透訳)
4章 社会的紐帯から社会関係資本へ(E・マクナマラ、E・B・ウェイニンガー、A・ラルー/稲垣恭子訳)
5章 バイリンガリズムをめぐる政治的駆け引き(P?S・ライ、M・バイラム/酒井 朗訳)
6章 モダニティの歩兵たち(P・ウィリス/山本雄二訳)
7章 民主主義、教育、そして多文化主義(C・A・トーレス/小玉重夫訳)
8章 「ジュリアには問題がある」(E・ヒョルン、R・サーリョ/志水宏吉訳)
9章 教育における市場(H・M・レヴィン、C・R・ベルフィールド/小林雅之訳)
10章 教職の専門性と教員研修の四類型(A・ハーグリーブス/佐久間亜紀訳)
11章 教育の経済における成果主義と偽装(S・ボール/油布佐和子訳)
12章 パフォーマンス型ペダゴジーの枠づけ(M・アーノット、D・レイ/山田哲也訳)
13章 教育的選別とDからCへの成績の転換(D・ギルボーン、D・ユーデル/清水睦美訳)
グローバル化・社会変動と教育―解説にかえて(苅谷剛彦・志水宏吉・小玉重夫)
【著者紹介】
H.ローダー:ース大学教授)
Ph.ブラウン:カーディフ大学教授
J-A.ディラボー:ケンブリッジ大学准教授
A.H.ハルゼー:オックスフォード大学名誉教授
内容説明
さまざまな問題に直面し、模索を続ける教育現場の現在。各国の事例を通して、よりよい教育の姿を展望する。定評の教育社会学リーディングスの最新版。日本の読者のため、巻末に編訳者による解説論文も収録。
目次
新しい家族とフレキシブルな労働
社会的相続と機会均等政策
社会的紐帯から社会関係資本へ―学校と保護者ネットワークの関係における階層差
バイリンガリズムをめぐる政治的駆け引き―再生産論による中国返還後の香港における母語教育政策の分析
モダニティの歩兵たち―文化消費の弁証法と21世紀の学校
民主主義・教育・そして多文化主義―グローバル世界におけるシティズンシップのジレンマ
「ジュリアには問題がある」―スウェーデンの学校におけるADHDの症状・カテゴリーとその適用のプロセス
教育における市場
教職の専門性と教員研修の四類型
教育の経済における成果主義と偽装―成果主義社会に向けて
パフォーマンス型ペダゴジーの枠づけ―学校知識とその獲得に関する生徒の視座の分析
教育的選別とDからCへの成績の転換―「処遇に適している」とは?
統治性と教育社会学―メディア、教育政策そしてルサンチマンの政治
文化・権力。不平等と日本の教育―解説にかえて
著者等紹介
苅谷剛彦[カリヤタケヒコ]
オックスフォード大学社会学科及びニッサン現代日本研究所教授
志水宏吉[シミズコウキチ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授
小玉重夫[コダマシゲオ]
東京大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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