出版社内容情報
現代教育の基底に流れる「純粋な贈与」という過剰。教育をいのちあるものとしているものは何か、「限界の教育学」を構想する意欲作。
目次
限界への教育学に向けて―不可能性と可能性を横断する銀河鉄道
1 贈与する先生と受け取る弟子(贈与する先生の誕生とその死―教育の起源をめぐるもうひとつの物語;先生と弟子の物語としての『こころ』―死と贈与のレッスン;「先生」としての漱石―師弟関係における贈与と負債;贈与・死・エロスにおける先生と弟子―第1部のまとめに代えて)
2 贈与と交換を体験する子ども(子どもの前に他者が現れるとき―生成する物語としての賢治童話;異界が子どもを引き寄せるとき―生の技法としての賢治の逆擬人法;交換の物語と交換の環を破壊する贈与―賢治の語りえぬ贈与の語り方;生命の倫理としての贈与と心象スケッチ―第2部のまとめに代えて)
3 贈与と交換とがせめぎ合う教育の場所(生成と発達の場としての学校―生成としての教育の教育学的位相;純粋贈与としてのボランティア活動体験―贈与と交換がせめぎ合う場所;羞恥のマナーから歓待のマナーへ―歴史的課題としての贈与に基づくマナー)
贈与=死のレッスンによる個人の生成―純粋贈与による教育の転回
著者等紹介
矢野智司[ヤノサトジ]
1954年神戸に生まれる。京都大学大学院教育学研究科博士課程中退。教育学博士。現在、京都大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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