出版社内容情報
日本社会は、生活困難者や就職氷河期世代への支援、今後に社会問題化すると考えられる単身者の生活不安とその解消といった、新しい課題への対処が求められている。社会調査から導き出された人々の生活実態をもとに、新たな社会保障制度や生活支援策を提示する。
目次
「生活と支え合いに関する調査」の経緯と成果
第1部 総論―日本社会が抱える不安(日本におけるチャイルドレスと社会サポート;孤独な富裕層―豊かになっても仲間に恵まれない人たちの心の裡;超高齢社会の長生きに対する評価とその影響要因;いざという時のお金の援助で頼る人の存在と支出の変化―氷河期世代に注目して;女性単身者の生活保障―家族と雇用に注目して)
第2部 各論―高まる生活不安の諸相(保育所・幼稚園、延長保育、学童保育の利用と育児期の女性の正規就業;障害者でも高齢者でもない健康上の問題がある者の生きづらさ;障害者手帳保有者の社会生活はどれぐらい不利なのか―障害種別を考慮した多変量解析;単身後期高齢者における医療費・介護費の主観的負担感と経済状況の関連;中年未婚者の社会的孤立の実態とその特徴;非婚時代における中高年未婚者の生活リスク)
新しいセーフティーネットに向けて―本書の整理と課題
著者等紹介
田辺国昭[タナベクニアキ]
国立社会保障・人口問題研究所所長
西村幸満[ニシムラユキミツ]
国立社会保障・人口問題研究所社会保障応用分析研究部室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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