目次
移民の社会的統合をめぐる問題・課題の現在
1 フランス的平等と統合(移民の統合の「共和国モデル」とその変容;移民と移民政策の変遷―一九四五年から一九七四年まで)
2 統合と排除の実態(雇用と失業からみる社会的統合の現状;宗教・参加・排除―ムスリム系移民の社会的位置とその行動;学校教育による平等・統合とその挫折―移民の子どもの教育の現在)
3 都市問題のなかの移民(都市内部の居住問題にみる政策と移民―パリ、シャトー・ルージュ地区を例として;「郊外」コミュニティにおける「移民」の社会的排除と参加―政治参加をめぐる困難の背景;結社活動と移民―アフリカ系を中心に)
4 統合の課題とゆくえ(「積極的差別」政策におけるフランス的モデルと移民;「サン・パピエ」と「選別移民法」にみる選別・排除・同化)
平等・社会的統合を問い直す
著者等紹介
宮島喬[ミヤジマタカシ]
1940年生まれ。1967年東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。お茶の水女子大学教授、立教大学教授を経て、法政大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッキー提督
0
フランスにおける移民問題について多数の論文を収録した一冊。住宅問題に関する章は特に興味深かった。筑波大学図書館にて。2014/07/02
じゅんすいむく
0
フランスにおける移民問題について多様な側面から詳細な記述がなされている。移民問題の異常な複雑さがわかる。2013/01/16
coppe
0
論文集なのに情報量が多くて◎特に労働市場に対する統計データがたくさん出てきて、資料探しの足がかりになりそう。思想の畑/ジャーナリスティックな言論でかわされがちなフランス移民問題を実証的に扱っていて実用的2012/04/24
むぅ
0
it is very difficult.but this book greatly contributed to write graduation thesis.2009/08/08
鴨川
0
フランス共和制と多様な文化を持つ移民。ムスリムのヒジャブ着用問題からアフリカ系の経済格差再生産まで、よく知らなかったので読んで見た。日本はどうしようかな。2018/01/28