出版社内容情報
20世紀は工業化と都市化の時代であった.ポスト工業化時代の今日,こうした大都市圏の構造は大きく再編をせまられている.本書は,大都市圏の再編で先行している欧米の経験を検証しながら,21世紀の新しい都市創造へとソフト・ランディングするビジョンと施策を提唱する.
内容説明
日本の大都市=東京・大阪における「20世紀の負の遺産」を解消し「21世紀の新しい都市創造」へとソフト・ランディングさせるためには、具体的にどのようなビジョンと施策が求められるのであろうか。本書は、大都市圏の再編で先行している欧米の経験をふまえつつ、この設問にさまざまな角度からアプローチする。
目次
1 大都市圏再編の政治経済学
2 大都市圏立地構造の再編と21世紀京阪神都市圏の将来像
3 大都市圏経済の再編と産業集積
4 「構造改革」と地域産業政策
5 都市空間の活性化と交通機能
6 東京のリストラクチャリングと「世界都市」の夢再び
7 世界都市ロンドンのガバナンス―広域自治体の再編と戦略的都市計画を中心に
8 1990年代のニューヨーク地域計画―RPAとスマート・グロース
9 21世紀の世界都市―グローバル化時代の転換点に立って